「 世紀末微懐メロ伝説 」一覧

世紀末微懐メロ伝説その91。

ピース・オブ・パラダイスAmerica
SKY
“Piece of Paradise” [1999]

 カナダのチャートをあっという間に駆け上り、USそして日本でもそこそこの評判を得たにもかかわらず速攻で忘れ去られた不幸なエレクトリック・ポップ・デュオ。もしかしたら検索しづらいその名前こそが不幸の遠因だったのではないかと思ったりもする彼らのデビューアルバムから、実はその2年前から現地でエアプレイが繰り返されていたという(5)を。

 このシリーズもあと10曲なのだけど、別にカウントダウンランキングでもないし粛々と進めるだけですな。どうせ途中でGWまたがるし。

続きを読む


世紀末微懐メロ伝説その90。

Yesterday Went Too SoonWaiting for Changes
FEEDER
“Yesterday Went to Soon” [1999]

 確かに彼らの音には惹かれたのだけれど、一聴して即ハマったわけではなかった。久しく離れていたこの轟音に耳が慣れて、やがて中毒になっていくには数ヶ月の期間が必要だったのだ。

 ひとつ下だけど近所にいたら絶対「オヤジ」と呼んでしまいたくなる、アジア系どころか同郷だったベーシストのタカ・ヒロセ。UKではモデルもやってたらしいVo.のグラント。そして見るからに気のよさそうなDs.のジョン(故人)がフジロックで初来日する直前にリリースされたセカンドアルバムから「轟音」を。

続きを読む


世紀末微懐メロ伝説その89。

リッキー・マーティン~ヒア・アイ.アム~Livin’ la Vida Loca
RICKY MARTIN
“Ricky Martin” [1999]

 元ラテンなジャニーズ系美少年アイドルグループ「メヌード」のメンバー、とか言われても「ああそんなのいたよね確か、江口寿史が何かでネタにしてたっけ」ぐらいしか思い出せないわけですよ。

 もう耳が腐るほど聴いて「勘弁し」ぐらいまで言いかけたところでヒロミゴーのカバーに追い打ちを掛けられた世紀末アイドル伝説。アルバムはこの曲だけを外して聴いています。そこそこ聴けるのよ。


世紀末微懐メロ伝説その88。

イマジネイトGet Set
TAXIRIDE
“Imaginate” [1999]

 悲しいことに国内版は廃盤なので、1曲少ないUS版よりはセカンドとセットになったリイシュー版をゲットすべし。是非に。

 もちろんファーストエンカウンターはvibeで流れたこの曲のPVだった。綺麗なコーラスだけで購入の動機としては十分だったのだけど、聴いてみれば出るわ出るわのサプライズ。

続きを読む


世紀末微懐メロ伝説その87。

IDENTIFY YOURSELFSame Old Story
NEVE
“Identify Yourself” [1999]

 叙情味あふれるシングル曲の(3)It’s Over Nowも(ああっiTMSにビデオが)実はアルバム中では異端なのであって、トータルとしてはオープニングトラックからも伺えるとおりのグッドロッキンである。

 なんて書き出したところで思い出したのだが、先行発売の日本盤と遅れた本国盤とでは曲順も収録曲も違うから気をつけねばならん。そしてこの邦盤は割と早々に廃盤になってしまって、翌年には平然と「新人ですー」みたいな紹介を並べていたのだったよ。覚えてるぞHMV三宮。

続きを読む