餡ドーナツ。

unDonut えっれー久しぶりにメインブラウザ変えますた。

 これまで使っていたのはDonutR 2.45R1aしいたけアイコン改造版。当時お笑いパソコン日誌で更新が追いかけられていたMDIWEBから無印Donutへと乗り換えたのが2000年の11月。手持ちのRのアーカイブはタイムスタンプが2001年6月11日となっていますので、既に5年近く使い続けていることになりますか。


 その間にIEのエンジンは5.0から6.0SP2へと進化。2001年9月のNIMDAに直接やられずに済んだのは、直前にIE5.5SP2へアップグレードしていたことよりも「タブブラウザ導入済みだった」ことが大きかった。長い付き合いになっているのはそのへんの実績が影響しているはず。
 むしろ他人のフォローで死にそうだったのはまた別の話で。

 UIに関しても大きな不満がなかったからこそ使い続けていたのだけど、「セキュリティ切替えに関する挙動」だけはずっと不満だった。
 DonutRはカレントウィンドウのセキュリティを「高い状態」から「低い状態」に変更しても完全に反映されない。具体的にいうと「デフォルトでJavaScript/ActiveX/JAVA無効」にして使っていると、とあるサイトに辿り着き「ここのFlash見たいな」とか思って「ActiveX有効化+JavaScript有効」ボタンをクリックしても、カレントウィンドウでは双方無効のまま。改めて新規にウィンドウを開かないといけない。
 これはセキュリティ設定を「インターネットオプション」の変更にまで戻って適用しているからなのだろうけど、逆に「低いセキュリティ設定(色々と有効な状態)から各種機能を無効にする」場合はきっちり適用される皮肉。デフォルトで緩いんじゃ何の意味も無いよ……。
 イライラしつつも「うっかり手癖でアンセーフな状態に移行しない、という安全弁の機能でもあるだろう」ということで放置して気付けば5年。

 ところが実は最近のブラウザの実装は違うようで(初期に試したDonut Pでは同様に巧くいかなかったのだが)、さきほど一通り触ってみたところ問題なく「現状のウィンドウの中でセキュリティを上下させられる」ことが確認できた。
 DonutR以降のIE系タブブラウザ、例えばRaptとかSleipnirとかをしっかり試していなかったせいもあるんだろうけど(参考:Donutの歴史)、できて当たり前のことがようやく現実になって耐えって感じ。

 ただ残念なことに、上記の挙動が正しく行われるには大元の「インターネットオプション」側でJavaScript/ActiveX/JAVAの実行が有効になっている必要がある。つまり「根本的な設定で縛っておいて一部に抜け道」という実装ではなく、「元は緩いけどunDonutを介して見る場合にはセキュア」という実装。
 (関連づけではなくDDEでも起動できてしまう)IE側の設定が緩いままというのはどうにもこそばゆいというか、頭隠して以下略という感じで気持ち悪いんだけどある程度は仕方ないことか。
 Windows Updateももっぱら自動更新でブラウザ経由しなくなったし、「プログラムのアクセスと既定の設定」でIE無効にしてしまえばかなりマシなんだろな。

 ちなみにわたしゃ「インターネットオプションの信用済みサイトを上手に使う」という運用には賛同できない。手順が煩雑だということもあるけど、サイトの信用度なんて完全に揮発性のものだと思ってるんで。「当時ほとんどの人が無条件で信用していた大手ポータルのMSNからNIMDAが蔓延した」ことを忘れちゃだめっすよ。

 その他マウスジェスチャーとか個別URLの拡張プロパティとか、自前のIE拡張や連携マクロなども修正して概ね乗り換えは成功裏に終わりそう。Ctrl Tab通常のMDIアプリと逆順になっていたり、拡張スクリプトを実行したらCOMコンポーネントが登録できてないと怒られたりもしたけどなんとか解決。

#追記
 他にもテキストエディット内でCtrl Zが効くようになったりとか、逆に文字選択しててもQTClipのポップアップでフォーカス戻らないとか、細かい違いが結構ありますな。「履歴」への割り当てを削除したら^Hが有効になるかと思ったけど甘かった。残念。
 リンク上ホイールクリックで新窓は激しく便利じゃのう。人間どんどんダメになる。
 設定画面(キーカスタマイズとか)を弄った直後にリンクバーのサブフォルダ内がカラッポになるのはどういう不具合なんだろうか。ブラウザ再起動すると直るんだけどちょっとコワス。