世紀末微懐メロ伝説その45。

Tuesday Night Music ClubAll I Wanna Do
SHERYL CROW
“Tuesday Night Music Club” [1993]

 ようやく「~」が化けなくなりました>NowPlaying
 気付けば簡単なことだった_| ̄|○

 最初は毒気のないアランナマイルズだと思ったんですよ>彼女
 世の中には疲れる音楽と疲れた音楽しかないのか、とドンヨリしていた93年後半が何とか乗り切れたのは彼女のおかげかもしれません。


 正直、これに続くアルバム全部がお気に入りというわけじゃない。セルフタイトル盤はピンと来なかったし、Globe Sessionsは何というか「格好良すぎ」に思えてしまったから。

 もちろんデビュー作(!)であるこのアルバムからして異常な完成度っつーかセカイできちゃってるっつーか、ある意味やりすぎなわけですよ。ジャンルが違うだけでマイケルジャクソンのスリラーみたいなもん。いるんですな、憶さぬ自分を出しちゃえうタレントの持ち主ってのは。

 でも今作の彼女は100%出し切れてるわけじゃない。微妙なうわずりが随所に見られる。照れる余裕すらほとんど感じられない。その中にこの曲が入る。もうノックダウン。今風にいうなら萌え。萌え死。ちくしょうランスめ。

 職場の後輩に可愛くて可愛くてしょうがない奴がいたんだけど、今になって気付いたよ。この萌えだったんだ。実力ありあまってるくせに出し切れてなくて、それでも周囲からは評価されちゃって、「ワタシはこれじゃ満足できない」と口に出すことの愚かさを知ってて、黙々と頑張って人が気がつかないところで達成しちゃう奴。好きだわ。

 というわけでこの曲は「アルバムの9曲目」として聴くのオススメ。
 あんまり無いんだよなー、そういう曲。