2001年1月16日(火)の○と×

うちへのこっそリンク、数件発見。
週末に捕獲予定。

アンカーは16日ですが、実際は17日に書いていますので。
最近、よく揺れます。
地震からは、もう6年が経ちました。自分自身はちょうど大阪に引っ越したところでしたので、実はそれほどダメージを受けていなかったりします。ただ、大阪での暮らしには微妙に慣れなかったせいもあり、当時はほとんど毎日のように「神戸に戻りたい」などとつぶやいてたことを覚えています。
某嬢とは違ってその気になれば戻れたんですが、当時は借金を返すのに手一杯で引っ越しどころじゃありませんでした。近くて遠い神戸に、それでも月に一度遊びに行くのが数少ない楽しみのひとつでした。
直後「帰るところが無くなった」と思いました。この思考、神戸出身でもない自分としてはちょっと異常じゃないかと後で思いましたが、強烈な喪失感はしばらく消えることがありませんでした。
震災ボランティアに参加しようと思ったこともありました。職場自体が復興に深く関わる立場にあり、それを理由に自分を押しとどめましたが、春に入社してきた新人が「先週までボランティアをしていた」という話を聞き、心中穏やかでなかったのも確かです。
三宮やハーバーランドの盛況振りに「復興は成った」と思われるかも知れません。しかし、いわゆる地元の商店街で「構えだけが整った薄ら寒い街」になってしまったところも多いように思います。
安全な居住の確保が最優先されることはわかりますし、震災以前からこのような傾向は確かにありました。学生時代、六甲周辺の飲食店ガイド作成に向けた取材をしていた頃にも、「僕の好きな神戸はどんどん無くなっていくのかも知れない」という不安は払拭できずにいました。
うわべだけ、空元気だけの復興は街が疲弊する──これは本音だったりします。
そうならないようにするのが自分の仕事であることを思い出しつつ、大好きな神戸に戻ってきた今こそ、その関わり方を考え直す時期かも知れないと思ったりしています。