1999年4月5日(月)の○と×

今日の○

 半年ほど前からプロットを暖めている、「痕」+「東鳩」のSS。
 主役の耕一君がどうも思い通りに動かなくて停滞したままなのであるが、その理由がボケた頭にひらめいた。
 彼はマザコンじゃないんだよな。千鶴さんという年上のヒロインがいるし、彼女が早くから妹たちの母親代わりをしてきたという設定もあるにはあるがオレ的に彼女には一切母性を感じられない
 耕一本人に関しても、グータラなイメージはあるがマザコン的要素は皆無と言っていい。何に対しても依存心低そうだし。多分そのあたりで設定とキャラクターの乖離が起きてるんだと思う。(もちろんオレの妄想中で)
 今回は『家族』に焦点を当てていこうと思っているので、その辺に絡むキャラの性格付けをしっかり把握しておかないと話がどこに行くか分からない。けどまあ、とりあえず違和感の理由が判明したのでスッキリ。
 問題はそれをどう解決するかだ…。

今日のX

 さすがに完徹の上、いきなり終電ではしんどいのも無理ないと言うものである。しかも明日は早出と来た。タダでさえ今週は仕事が重なっているというのに、こんな事で週末までもつんだろうか。
 まあ、もたなきゃ誰がなんと言おうと休んでしまうのがオレのオレたる所以なのであるが。威張るな。

今日の…?

 徹夜明けだけあって、つまらないネタを妄想。
 むかーしむかし、ある窓にあまり名の知れぬ芸人が居ったそうな。
 ネズミの動きを覚えて真似するという、一つの芸しかできない奴じゃった。名を「記録係」という。そのままじゃな。
 どうでもいい話じゃがこやつの親というのはとにかく身も蓋もない見たままの名前を付けるので有名じゃった。そもそもの「窓」を始め、ワードプロセッサには「語」、PIMが「予定」、工程管理には「計画」。オフィススィートには「職場」、統合ソフトは「お仕事」と来たもんじゃ。挙げ句の果てには「財布」「銭」。グレて当然というものじゃな。
 どうも話が脇にそれていかん。
 件の「記録係」じゃが、95式窓以降はおよびでないと暇を出されておった。一つ事しかできず、融通も利かない奴じゃったが、居なくなると寂しいもんじゃ。
 しばらくして「窓台本読上係」という、取っつきにくそうな奴が代わりにやってきたのじゃが、こやつがまた「手続」やら「特性」やらと細かいことを言い出しよるんじゃ。これでは客も引いてしまうと言うものじゃろうて。
 「記録係」の数少ない美点(悲しいかな、確かに使えぬ奴じゃった…)は、その取っつき易さじゃった。窓の内側で誰が何をしているかなど、誰も気にせぬのじゃ。ただ自分がやったとおりに動きを再現してくれる。実に単純明快じゃった。
 生まれからして縁の下の力持ちを宿命づけられている「窓台本読上係」も、もうちょっと人当たりの良いところを見せてもらいたいものじゃ。
 (そうそう、この親というのは身も蓋もない名前だけでなく、何のひねりもなく妙に長い名前を付けるのも得意なのじゃ。「記録係」と同い年の「物体梱包係」など、最たるものじゃ。ただしこやつは意外と長生きで、95式窓にもこっそり入り込んでおった)
 ジジィのたわごとじゃと思って聞き流してくれ。
 「窓台本読上係」は、実力は大したものじゃ。あの大きな窓たち(95窓/98窓/新技術窓)を、一人で切り盛りしようっていうんだからなかなかのものじゃ。
 問題は肝心の台本を書くのが非常に面倒だという事じゃ。これが例えば「語」や「秀逸」のように記録できるようになれば、もっと引き合いも増えるというものじゃろうて。
 というわけで今日の夢想は「窓台本自動生成器」、これで決まりじゃな。
 おお、こんな名前を付けるようでは外逸を笑えんのう。