1998年11月28日(土)の日記

思うところあり

 というか人との話でふと思い出して、三年ほどほったらかしにしてあったカセットテープの山を掘り出してみました。MD買ってからは全くと言っていいほど顧みることの無かった、大学時代のストック。ちなみに中高のストックはセレクションを除いて実家に腐らせてあります。
 時期的には 1986-1993。やや世間の常識よりも長いのは気にしないように。
 ――さすがに懐かしい。
 当時は洋楽の新譜CDも平気でレンタルしてましたから、もう財布の許す限りレンタル&ダビングを繰り返していました。意外に邦楽のカセットも残っていて、洋/邦比は7:3ぐらい。洋楽はまさに何でもあり状態なのですが、邦楽はやはり特定のアーティストに偏っていました。CDを買うほどでもない、けどわざわざ邦楽で聴こうかなと思ったもの。
 バービーボーイズ/PSY・S/米米クラブ/オリジナルラブ/サディスティックミカバンド/村松邦男/村田和人/レベッカ/ジッタリン・ジン/レピッシュ/久宝瑠璃子/谷村由美…
 …やっぱ節奏なかったですね。
 洋楽でも忘れてた奴らを思い出したり。ロビーネヴィルのセカンドアルバムなんて存在すら忘れてました。
 けど、何よりも面白いのは「俺ベスト」なカセットでしょう。当時何を好んで聴いていたか、一発です。ウォークマンで聴くためのセレクションと、毎年のベストソング集…ベストソングなんて、思いっきりチャートから外れていて失笑の嵐です。
 そのうちこっそりアップしようかな。ウソです。しません。
 衣装ケースに埋もれていたこいつらを、どうやって処分するか結構真剣に悩んでいます。
 ああ、なんか暇な休日みたいな事をしてしまいました。しあわせ。

大和川ジョギングコースというのが近所にある。

 日本で一番汚い川という世にも素晴らしい栄誉を得た(今は二番目だっけ)、大阪市と堺市の境界を流れる川沿いの堰堤のことである。
 今日、越してきて初めてそこを歩いた。
 部屋からの道すがら、生産緑地(畑)を発見し「おお! 人の営みはこのフロンティアでも!」と感動したり(大袈裟)、公団や市営住宅の高層マンション群の中にこっそりと繁殖するミニ開発地に隣接した金属工場を見て「やっぱ準工業地域って存在は意味不明だよなあ」とか思ったり。
 で、川沿いに出ると時間が止まる。
 カモメ、鴨、名も知れぬ(自分がモノを知らないだけ)水鳥など。意外に生き物が多い。
 静かだし。
 風景の向こう側には阪神高速湾岸線が走っているのだが、そこそこに離れているし周辺に音を反射する物が皆無と言うこともあり、ボーッとくぐもった音が響くだけ。
 「大阪の海は 悲しい色やね サヨナラをみんな ここに捨てに来るから」
 などと口ずさんだり(ウソです)。
 少しだけ肌寒いのも手伝ってカタオカな雰囲気に浸っているところに犬の散歩をするオバチャンとジョギングのオッサン、自転車レースのガキがまとめてやって来た。間が良いなあ。
 そう。ここは大阪・なにわ
 感傷に浸ることなど許されない。
 「何ガン付けとんじゃあ! 見せもんちゃうぞボケぇ!」
 いえ、別にそんなことは言いませんでしたが。
 クビがまだ痛いのねん。妙なのは多分そのせい。

今日の一曲

Osaka Bay Blues
MASAKI UEDA
“AFTER MIDNIGHT”