1998年11月27日(金)の日記

首吊った。

 気持ちよかった。
 あのままでいたかった…
 いや、正確には「あご吊った」だな。
 整形外科というものには初めて行ったが、独特の雰囲気があるねえ。
 通常の病院や診療所にある理学療法室とはやや趣が異なる。
 ところで年齢を感じてしまう瞬間というのは人それぞれだと思うが、僕の場合はごく最近それを思い知らされている。
 それは「取り戻すことの出来ないものを失う」ということ。
 具体的には胃と腸の話、つまり健康だな。
 こいつらは、この先も完全に健康な状態へ戻ることは無いし、僕はこいつらに負担を掛けないように気を付けながら暮らしていかなければ行けない。
 もちろん生まれた瞬間から深刻な症状と一生のお付き合いを義務づけられている人もいるわけだし、その症状が比較にならないほどシリアスなケースが沢山あるのも知ってる。
 知ってはいる。が。
 健康優良児だとはお世辞にも言えなかったけれど、まあ五体満足でやってきて、病気をしても怪我をしても養生することによって以前の状態に復帰できた若さってのが通用しない状況に突然相対してしまうと、やっぱり愕然としてしまうわけだ。
 これが例えば 「単車で転んだときの古傷が冬になると痛む」 程度のことであれば、自分で好きにやった結果でもあることだし特には気にしない。まあ 「アホやったなあ」 と笑うぐらい。
 しかしストレスで潰瘍ってのは…とりあえず食事の楽しみが五割ほど減少している現状を見るに付け 「何やってんだオレ」 とか思ってしまうわけだな。情けないねえ。
 で、何でこんな鬱陶しい話を書くかというと、
 「仕事はちゃっちゃと終わらせて遊ぼうぜ」と言いたかっただけの話。
 誰も君に「倒れるまで働け」なんて言わないから。
 せめて「倒れない程度に」働くことにしようよ。

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STRAWBERRY SWITCHBLADE
“STRAWBERRY SWITCHBLADE”