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1999年7月2日(金)の○と×

雨は嫌い

 誰よりも 僕を判ってくれていたと
 認めよう だけど
 見送りのホームに 終電まで
 付き合ってくれたのを
 理由にするほどの傲慢さは
 ずいぶんと昔に捨てしまった
 
 誰よりも 君に判って欲しかったと
 認めよう だけど
 それだけを理由に 閉まるドアの
 向こう側から君を
 抱き寄せるだけの勇気は
 もうとうに使い果たしてしまった
 
 もし僕が いつもと同じように
 自分を欺いているというのなら
 君は 僕の最後の嘘を
 聞き届けなくてもいい
 
 もし君が 今日この日に
 最後の勇気を出していたのなら
 僕は 濡れたホームで
 両手をついて謝ってもいい
 
 僕は雨が嫌いだ
 君の未来と僕の過去を紡ぎあげてしまう
 君の言葉と同じぐらい
 僕は雨が嫌いだ
 弱気な本音と強気の嘘を入れ替えてしまう
 君の瞳と同じぐらい
 僕は雨が嫌いだ

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