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2001年6月23日は土曜日。

木の葉のスケッチ

 ♪まちがくれた 粋な計らいさ
 (いや、むしろ 「罪な偶然さ」 ではないか)


「うわー、すごいすごい」
「なにがすごいねん」
「すごい、って絶対。こんな偶然ないよ普通」
「オレ普通やしこんな偶然要らん」
「ちょっとー。ブツブツ言っとらんと飲み行こ、飲み。私の部屋の近所にいい店あるからそこでいいよね」

 微妙に入り交じる関東弁は、過ぎた年月の爪跡のように感じられた。飲み助なのはあの頃とちっとも変わっていないのに。
 表情やたたずまいも当時となんら変わりない。子供の頃から老け顔だったから、これからはずっとこのままだと笑ったあの時のまま。

「荷物置いてくるからここで待ってて」
「ん、ああ」

 繁華街の外れ、暗がりへと小走りに彼女が急ぐ。
 ふと、その足が止まった。

「○○ちゃん、今晩どこ泊まんの」

 振り向きざまの一言が、様々なものを僕の中に巻き起こす。
 突然に乾ききってしまった喉の奥から、なんとか声を絞り出した。

「どこもくそも、日帰り予定やぞ」
「うそ! 無茶苦茶な工程組む会社やねえ」

 平然を装ってみたつもりだが、通用したかどうかはかなり怪しい。
 本当に偶然、出逢ってしまった昔の彼女。
 笑うと線だけになってしまう目がチャームポイントだった。
 それを何の違和感もなく再現されたとき、改めて異様さに気付いた。
 あれから何年経ったのか、頭の中で指折り数えてみる。

「道理で不健康そうな顔してるわ。不健康に太ったね、うん」

 不安になる。
 あまりの変わらなさに。
 だから、というのは言い訳にもならないけれど。

「なあ、自分──」
「ま、いっか。後のことは飲みながら考えよ」

 暗がりに溶けていく黒装束を見送る。
 最後まで言えなかったことに、むしろ安堵しながら。
 あれほど痛い目に遭い、それでも自分は悪い癖が直ってないようだ。

 ──なんかうちらってさ、お医者さんと患者みたいやね
 ──女と男って根本で違うんよ? ○○ちゃん中では同じか知らんけど
 ──ひとのこと判っても自分のこと判れへんかったら意味無いやん

 それからあとの、人とのつきあい方全般に影響を与えた別れだった。
 コンコースで声を掛けられたとき、らしくもなく狼狽してしまったのは多分まだ引きずってるという証拠だ。

 根本まで喫い切った2本の吸い殻が足下に転がった頃、ようやく彼女が姿を現した。待ってしまったという事実も含めて、この時点で僕は全面的に敗北を認めてしまうべきだった。


……痕が塞がったら続き書くかも<マテ

その影響かどうかは不明だが

 『エッジ~』の続きが書きたくなっていたり。
 しかしまあ、それどころではないので落書きでごまかしてみたりする実験。
 どうでもいいことだがリカコは170cmぐらいある設定だったり。当初は150cmぐらいのお花畑で高い高い系(c)vladを考えていたのだがそこで萌えキャラでもなかろうということで天然系大女に落ち着いたのでした。なおショートボブは智子&志保との対比もあり端っから決め打ちでー。
 ……だからここで喋っとらんとSS方面で>わし

シロクリ純正パッチ

 haru9000さんのお勧めにて早速導入。おおっ素晴らしい、確かに引っかかりが劇的に減りましたわ。SONYマンセー。
 こうなるとやはりハイレゾ&カラー対応の絵筆系お絵かきツールが欲しくなってしまったりして。やっぱりドット絵はわたしにゃしんどいです。IMEの単漢字変換的なしんどさというか(謎)

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