2003年5月2日は金曜日。

言い換え語一覧

 例のアレ。
 仕事絡みだと『マスタープラン』・『アクションプログラム』・『インキュベーション』・『バリアフリー』・『アメニティ』あたりが使えなくなるわけだが、これら用語の中には(おそらくは出版社が自治体の総合計画・振興計画に携わるようになった80年代後半以降に)従来の呼び方が堅苦しいからと敢えて横文字に変えてきた経緯を持つものもあるわけで、ある意味先祖帰りというか余計とっつきにくくしている側面もあるなあ、と。
 例えば『都市計画マスタープラン(市町村マスタープラン)』と呼ばれているものは、法的には『市町村の都市計画に関する基本的な方針』であり、『都市計画区域の整備、開発及び保全の方針』を『都市計画区域マスタープラン』と呼び変えるようになったのはつい3年前の法改正以来だったりする。
 法に準拠していることが最優先される行政計画はただでさえ漢字の羅列になりやすい。安易なカタカナコトバの濫用は個人的にも好まないところではあるけれど(例えば上のリンク先にある『シーズ』とか『スキーム』とか『アジェンダ』なんてのを聞くと鳥肌が立つ向き)、「どんな呼び方が対象とする個人/集団に理解してもらいやすいか」はそれを考えること自体にも意味があるわけで、この言い換え語一覧が一人歩きすることなく多くの人にとって“考えるひとつの契機”となれば素晴らしいなあ、むしろそこで留まって欲しいなあ、などと思うのであった。
 けど露骨に影響受ける行政担当とか多そうだよなあ……。