世紀末微懐メロ伝説その30。

Tribes, Vibes and ScribesDon’t You Worry ‘Bout A Thing
INCOGNITO
Tribes, Vibes and Scribes [1993]

 このカバー曲がなかったらアルバムトータルでは間違いなくフュージョンだし(実際アルバム探すとジャズコーナーだもんな)、93年の当時に自分とは接触することもなかったであろうなあと振り返るのであった。
 だから1980年前後にフュージョンの洗礼を受けてしまっているオイラにとっては「メイザ・リークfeaturingインコグニート」でしかなかったりするのだけど、その後のメイザのソロアルバムにはピンと来なかったあたりトラウマは意外や深いのかな、とか。


 「洋楽ブーム」やその後のメタルはまりの時期はレコードの音質に関してあきらめが先に立っていたのだが、このアルバムに接して「やっぱそれではアカンよなあ」と思うようになった。ハーブアルパートとかウェザーリポートとか聞き返したりとか。結局一過性のモノだったけど。だってあのへん掘り返すとオシマイなしだし、通しでクオリティが高いわけじゃないから「指名買いなら大丈夫」みたいな楽さがないし。うあー怠惰。
アドヴェンチャーズ・イン・ブラック・サンシャイン その後メイザはインコグニートに復帰したのだけど、阪神電車のブルーノート吊り広告にその名を見つけておきながらスルーしてしまった自分がちと情けなや。