世紀末微懐メロ伝説その38。

KamakiriadTeahouse on the Tracks
DONALD FAGEN
Kamakiriad [1993]

 どっこい生きてるシャツの中。
 1982年のナイトフライ以来、10年以上ぶりのドナルドフェイゲン復活アルバムからクロージングチューン。
 最初のシングルカットは確か(5)だったっけ。他にも(1)(4)がリリースされて、特に(4)のビデオはダンなんか全然知らない世代にも妙にウケていた。どこをどう聞いてもフェイゲンでしかあり得ないのに、他のどのアルバムとも違って妙にリラックスさせられるのはなぜだろう。だいじょうぶ怖くないよ。
 前にも書いた「これが無かったら死んじゃう」何枚かのうちのひとつ。90年代からはレッチリとこれだけじゃなかったかな。ダンの旧譜はセットだとそこそこの値段になるということで泣く泣く手放したのだよ。もうあんなことはしたくないわ_| ̄|○


 ピーター・バラカンによるライナーには「20年ぶりのツアーに出る」などと書いてある。冗談としか思えなかった。多分誰もがそうだったと思う。月刊音楽誌の情報を訝りながら読むしかなかった時代。
STEELY DAN in JAPAN 1994 日本にキタ━━━━━━(つД`)━━━━━━!!
 しかも来たのが彼「等」だし。マジですか先生。泣いていいですか。
 いや泣きましたけど実際。ウォルターのソロ曲以外ぜんぶシンガロング状態でしたけど。となりの人迷惑だっただろなあ。ごめんね。

Gold New York Rock & Soul Revue: Live At The Beacon

 でも実は衝撃度だけでいうとフェイゲンの健在を知らしめた91年のLive At The Beaconの方が強かったし、実はその前にも映画「再会の街」サウンドトラックを手がけていたりする(主題歌Century’s Endは再販されたGoldに収録)のだよな。Jフォックス大嫌いだったから彼の出る作品はバックトゥザフューチャー含め一本も見てなくて、その後しばらくして(まだ縦長時代の)シングルCDがポツンとレンタルショップに置いてあるのを見て涙したっけ。
 ああもう全然とりとめなくてゴメン。
 ちなみにもう2000年のTwo Against the Natureからは拾わないよ。何度も反芻してたらきっと気が狂うだろうし。