世紀末微懐メロ伝説その86。

14分59秒Abracadabra
SUGAR RAY
“14:59” [1999]

 もちろん(2)のEvery Morning目当てでゲットしたのだけど、初っぱなの悪ふざけから延々と最後まで笑わされまくり。お前ら楽しすぎじゃー。

 というわけで選曲もやはり「オチ」といえるこの曲を。

 スティーブ・ミラー・バンド1982年の大ヒット、のカバー。やったら原曲に忠実。洋盤の方が安いけど構成はこっちのが秀逸だと思いまする。


 破綻なく美麗アコースティックナンバーをこなし、(5)ではまるで76年頃のスティーリーダンみたいなアレンジで迫ってきたりする。かと思えば(7)では脳天気にかっ飛ばし、(10)で脳味噌からっぽにしたところへ誰でも知ってる懐メロサプライズ。そして(11)ではfoo fightersばりのオルタナを決める。お前ら一体ナニモノ? 楽しけりゃ何でもアリ? 素敵だぞ。

 とまあ特定のジャンルにとどまらず、洋楽ファン全般に笑えるプレゼントとしてお贈りしたい。おふざけなのかマジなのか、ただひとつ欠点を上げるとするなら「なりきって」しまったせいでシュガーレイとは(・∀・)コレダ!!みたいな印象をリスナーに残せないかも、ってことぐらいですかのう。
 芸達者は寒い目見ることも多いからねえ。気をつけてくれよう。