世紀末微懐メロ伝説その94。

ゴールデン・グレイツDolphins were Monkeys
IAN BROWN
“Golden Greats” [1999]

 これも確かシングルのPVをvibeで見たのだった。変節してしまった当時の自分が痛いったらもう。そーいやあの頃ヒゲ伸ばしてたんだった、とどうでもいいことを思い出す。

 まあ、今でも好きだしな。やっぱりこの曲だけっぽいけど。
 つーかイントロで終わるiTMSのサウンドクリップは何を考えて作ったのかと小一時間。


The Stone Roses [from US] [Import] というわけで「憧れられたい」を一聴してからずっとスルーしてきたイアン。途中から見たPVのクロージングテロップでアーチスト名が出たときはちょっと悔しかったね。

 90年代以降はそれほどでもないと思っていた英国志向が、こうして検証してみればアリアリと見えてきて苦笑するしかない。選んだ100曲の偏り方は80年代200曲より酷いかもしれない。

 「それほどでも」と思った理由は例えばモリシー嫌いだったりマニックス嫌いだったり、もちろんストーンローゼズ嫌いだったりするが、その根っこというか発端は渋谷系と呼ばれたムーブメントであって、90年代序盤にそこそこ吹き荒れた「自分にとっては“大嫌いな70年代リバイバル”でしかないそれ」に巻き込まれまい、という意思表示だったのだと思う。

 話は実に簡単なのだ。俺はパーフリが大嫌いだった。袈裟まで憎いとは言わないが、一歩踏み込んだつもりでいる奴らに「ああ、それ小山田がラジオで言ってたやつ」とか突っ込まれるのすら嫌だったって感じ。
 基本的に年下のやることに対しては(接点あるなしに関わらず)許容範囲広いつもりでいたんだが、それもケースバイケースなのだなあと気付かされた時期でもあったのだわね。ちなみにオザケンも嫌いだったよ。今でも好きじゃないか。

 そんな感じで99年も終わり。あと6曲、お付き合いくだされ。