突発ツーリング北陸編レポート

最初は「こんなつもりじゃなかった」ということを、Tシャツとウェストポーチという軽装が如実に物語っている。

20:00

そろそろお誘いの電話とか掛けないとマズいよなあ・・・とか思いながら部屋を出る。 ここで素直にデートの約束でもしていれば、運命も変わったというものだろう。

20:30

何気なく晩メシを済ませ、出発。 トリップメーターは100キロを少し過ぎたところ。おそらく京都あたりまでは持つであろう。 10時過ぎには京都に着けるだろうから、まだGSもやってるだろうし。 (というかあのあたりの国道沿いなら24時間も結構あるハズ)

21:15

長居公園通~今里筋~京阪本通。 土曜の晩だということをすっかり忘れていた。
気が狂いそうな渋滞を何とか抜け、守口市(地下鉄大日駅)着。
正直、既にやる気がなくなっている。
缶コーヒーを飲みながら、従妹のヤツと同じVinoが目の前を走り抜けていくのをぼーっと見ている。
しかし、サックスブルーの限定色におわんメット+ゴーグル程度では同一人物と断定できるわけもない。

22:15

R1をテレテレ走り、ようやく東寺に到着。 とりあえずメモを残しておくために、近鉄東寺駅前のローソンで筆記具を購入。
ついでにライトアップされた東寺を撮影。
そのまま京都駅へ。
夜の駅ビルも存在感すごい。
京都タワーの映り込みはちょっと良いかも。角度限定されるけど。
・・・けど、やっぱり京都駅ビル間違ってるぞ。
そのうち京都タワーと合わせて高さ10メートルで切削してやろう。
まだまだ暑い。通勤帰りの人もまだ多い。

23:00

京都発。 本当なら、ここで折り返す予定だった。
何を間違えたのか・・・。
山科を出るあたりで、結構ガスがやばそうなのに気付く。給油
あんまり燃費が伸びない。
161バイパスに入る。
寒い。大失敗。
湖西道路・・・どうしようか、ちょっと悩む。
あまり悩んでるヒマもなかったので、一時的にボアアップする。よくあることだ。
時速××キロのクルーズ、ますます寒い・・・。
大後悔時代の幕開けと共に、雄琴で降りる。根性なし。
今にして思えば、ここで小休止という手もあったか(笑)。
しかし結局そのまま161を北上。
このあたりは、琵琶湖のサイズを思いっきり甘く見ている証拠である。

0:30

おそらく終電と思しき湖西線の車両を横目に見つつ、どんどん北上。 今津駐屯地の看板に戦慄しつつ、近江今津着。
大概な寒さにガタガタ。
ホットコーヒーで暖をとり、30分ほど休憩。
このあたりでは野宿もできまい、ということでヤケクソ気味な再スタート。
とりあえず敦賀に着いたらファミレスぐらいあるだろう。
(まだまだ甘い)

2:00

R8との合流点付近から大混雑。 ナンバーは殆ど中京圏。
なるほど、湖東を通って来たのと合流するのね。
パスする路側帯もなく、タラタラと走る。歩く方が早そう。
ようやく敦賀の駅前に。銅像だけがお出迎え。
一服して、ふと思い立つ。
せっかくだから名所ぐらいは見ておこう。
(どうせ真っ暗で何も見えないだろうが)
―――気比の松原へ。

2:30

さすが、夏の。 人だらけ。もちろん全員ヤンキー状態(笑)。
とりあえずぼーっとする。
岐阜、尾張小牧、滋賀ナンバーが大勢を占める。ということは湖西や北陸から来る人間は殆どいないって事か。
駅前から来る途中にあった「天下一品」が、帰りには既にしまっていて大痛恨。
・・・行くか。福井まで(涙)。

3:00

「道の駅・河野」着。 一般道のPAみたいなもの。最近、田舎を中心に(おい)増えてきた。
とりあえず一服していくことにする。単車もしんどかろう。
(本人が聞いたら気を悪くするぞ)
京都ナンバーのZZRが止まっていたので、しゃべり相手になるかな・・・とか思ったのだが残念。
ライディングウェア姿のカップルは、仲良く寝息を立てていた
微笑ましいけど・・・無防備だなあ。
このまま越前海岸を走って、とりあえず東尋坊を目指すことにする。

4:00

泣きそうな寒さに耐えつつ、武生市内に。 R8は、かなりきれいに整備されていて走りやすいのだが、その分体感気温は下がる一方。
ようやくファミレス(GUSTO)を発見。
這々の体で小休止
そういや、GUSTOって入るの初めてだわ。
お約束の「目玉焼きハンバーグ洋風セット」。
しかしホットドリンクがコーヒーしかないってのはどういうことだ?
携帯のバッテリが上がっている。
―――はあ!?
たしかチャージはフルになるぐらいしてたハズなんだが・・・。

4:30

もうちょっとゆっくりするつもりだったのだが、明るくなってきたのに気をよくして出発。 まずは鯖江駅まで行くことにしよう。
鯖江といえばサイトー企画。秀まるおさんの家を訪ねて・・・そんなバカな。

4:45

割とあっけなく、鯖江駅着。 この辺はR8がとてもきれいなので、距離が稼げる。
しかし、駅前には特に何も無し。

5:00

変な建物があったので小休止。「ハーモニーホールふくい」とな。 おお、朝だあーさーだー(謎)。
勢いのまま、福井駅着。
割と街(失礼な)。
みなさん朝から掃除しておられる。
・・・天理?(問題発言か)
かなり暖かくなってきた。これなら何とか行けそう。
道路案内板がちょっちお洒落。

6:00

東尋坊、着。 ほっへー
こんな時間でも結構人がいるなあ、ってもう6時か。
岩場で暫し微睡む。ええ天気やのう・・・。
このまま寝てしまって、起きたら夜って怖いよな。
岩場周辺をパノラミック(QuickTime VR movie / 426,808 bytes)に撮影後、出発。
ところで、思わずツッコミを入れたくなる看板というのはどこにでもあるものだ(爆笑)。
あ、雄島も見とかんと。
というわけで雄島
浅い。
さすがに回る元気は無し。
6:45、出発。

8:00

加賀~小松~金沢。 道がいい。やばい。
平均時速(自主規制)キロでブン回す。
この辺りでは「急がなくても良いんだよー、オレは遊びに来てるんだよー」と一所懸命自分に言い聞かせて走っていた(笑)。
途中、手取川の近所で有料道路があったような気がするが、既に忘れた。
―――手取川、美味いよな。
こまつドームだ。帰りに寄ろう。
鶴来村」発見。だからどうしたといわれると・・・(苦笑)。
別に「隆山」を発見したわけでもないし(爆)。

8:30

金沢着。ふぅぅ~。 生きてるって素晴らしい。
とりあえず香林坊近辺に単車をおくことに。
(来るのは初めてだが、この近辺の仕事を手伝ったことがあるので多少の土地勘はある。ただし本当にこの近辺だけ)
ガスもヤバヤバだったのでチャージ&エア圧確認
朝の兼六園
何かすでに、灼けるように暑いんですけど。
本当は適当な木陰で2~3時間寝るつもりだったのだが、冷房が恋しくなった。

9:30

マクド。モーニングバリュー。 良さげな茶店を探す元気もない。とにかくゆっくり座れる所ということで。
待ち合わせっぽい、高校生ぐらいの割と可愛らしい子がチラチラとこちらを見ているので声を掛けそうになるが、一瞬「無精ひげ&排ガスで真っ黒」状態なのに気付いて思いとどまる(<とどまるなよ)。
汚いオッチャンがこんなところで何してんねん、という視線だったのかも(涙)。

10:30

ウトウトしていた。 目が覚めると、多少元気回復。
・・・なんか、さっきの子。まだこっちチラチラ見てるんですけど。
(普通、声掛けるやろ。人として。)
アトリオ109の近辺を適当にほっつき歩く。
初めて来るのに勝手知ったる、ってのは相変わらず変な気分だ。
これならいわゆる「既視感」の方がまだマシ。
どちらかというと、そっちの方が人生の中でお付き合い長いし(謎)。
結局、今日は晩から雨が降るらしいので帰る。
問題は350キロの行程に体力と気力が持つかどうかだ。
最悪メジャーな駅の近辺に置いて帰ることも考えておこう(弱気!)。

11:45

永平寺に寄るつもりだったのだが、地図も無し、距離表示も無しで時間の計算が出来ないのでパス。 そのかわり九頭竜川、河畔(何のかわりだ)。
ということはあの山の向こうは九頭竜湖か(絶対違う)。
ここから高鷲も結構近かったりして(遠い遠い)。
怪しげな雲がでてるなあ。
水遊びをする家族連れを羨ましく眺めながら、再スタート。

13:00

「道の駅・河野」着。 そろそろ雲行きが怪しくなってきている。
行きには真っ暗で気付かなかったが、それなりに風光明媚
ツーリングの集団が幾つか。
集合写真のカメラマンを申し出るも、にこやかに遠慮されてしまった。
よく判らない属性の集団だったなあ。一部オフラインミーティングのような雑種性を感じてしまった。もちろんそうでないことは「ノートパソコンを持ち出してチャットをはじめる」人も「デジカメでそこらじゅう撮りまくる」人も見かけなかったことで確実だと思うのだが(そんな理由かー)。
もちろんソロツーっぽいのもいた。
海水浴客も結構いる。お父さん、ご苦労様。

13:30

敦賀着。 銅像は相変わらず(動いてたら怖いわ)。
駅前の喫茶店で昼食。
カルボナーラ、結構いける。
ちょっとブラックペパー多すぎかも?
山中温泉とかのCFが地域性を感じさせるなあ。
風がかなり強くなってきた。
一瞬パラついたような気もする。
R8は、相変わらず湖東との分岐まで大渋滞だが、それ以降はそうでもないみたい。
往路は真っ暗で判らなかったが、琵琶湖の様子を眺めながら帰ることにしよう。

16:00

腕いたい・・・。 湖西161号、超渋滞。
さすがに3時間近くずーっとスリ抜けをやっていると、腕もつりそうになる。
路側帯殆ど無いもんなー(涙)。
もう少しだという気分もあったが、堅田近辺のミスドで一服
ビニールバッグが当たるというスクラッチカード、隣に座った女子中学生の集団に進呈。どうやらそれで丁度ポイントがたまったようだ。よかったよかった。
・・・ところで何の部活だったんだろう。ジャージもバラバラだったような気がするが。

17:00

後ろ髪引かれながら(何に?)、ミスド出る。 西大津近辺も大渋滞。
先行するTWとRFの兄ちゃんについて、すり抜けの連続。
山科に入ったら少しましになった。
外環で京都市内をパスすることに。
・・・え?山科は市内?
そんなバカな。

17:25

もう少しでR1、というところ。 高架のループ、80キロぐらいで登りの最中にガス切れ。
「ズボッ、ボボッ」と言いかけたところで、股下のコックを捻りリザーブに。
そのままシリンダ横のチョークで濃度調整。
うーん、危ない。
しかし何とか後続車に追いつかれることなく復帰。
良い子はマネしないように。
(リザーブに入る前に給油しようね)
給油
結局燃費はそれほど伸びず(リッター25~6キロ)。

18:00

R1。混んではいたものの、それなりのペース。 市内に入るといつものロードゴーイング・大阪。
車間と割り込みの感覚が気持ちいい。
うんうん、そこは有無をいわせず入るやろ、とか(時には強引に攻めることも必要・・・って何の話?)。
福井~金沢近辺では、やたらとブレーキが早いとか法定速度厳守の車が多いとか、ウィンカー出しといていつまでも入ってこないとか、ちょっとツラかったけど。
住之江区、浜口の交差点。部屋まであと5分もない、というところでとうとう雨が降り出す。
ここまで引っ張っておいて、そりゃねえだろ(涙)。

19:00

平林、着。 あーしんど。ちゃんと帰って来れたねえ。
・・・え?おみやげ?
生きて帰ってきたのが最高の土産だと何故言えない?(<お前は言うのか)

収穫:自分は10年前から何も成長してないことがよく判った。

謎のツーリングレポート2:終わり


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