幻惑のカリフォルニア。

Swirl360California Blur
SWIRL 360
California Blur [2005]

 レビゥ二曲めー。
 シングルにもなるらしいタイトルチューン。(1)のOblivionにも通じるけれど、ロサンゼルスでの暮らしを苦々しくも懐かしく振り返る歌詞が泣かせます。
 前作はどっちかというとベタベタに甘々な歌詞が大勢を占めていたのだけど、今回はそこに「リアル・ライフ」という要素が加わることでよりパーソナルな物に仕上がっています。
 あいたたた……というような生傷晒し系ではなくて、どっちかというとほろ苦いあの日々を振り返る、みたいな感じ。通しで聴くにはよいけれど、果たしてこれが今のUSシーンで受け入れられるのかしらん、とか。UK先行発売は正しい判断かも。いや、それしか販路確保できなかったのか(つД`)
 音は普通。いや本当になんと表現したやら。推敲を重ね重ねて角を取った感じ。暴走しがちなバンドスタイルでこの音を実現してるのは、実はスタジオミュージシャンの扱いがむっちゃ上手いのかも。ていうか元JELLYFISHのRoger Joseph Manning Jr.がいい仕事してんだろうな。


 例によってサビを超訳。

毎日が土曜日みたいさ 不満なんてありゃしない
つまらない虚勢といっしょに 正気まで飛んでいくよ
ほら目の前さ 見えるかな
幻惑のカリフォルニア
強い日差しにイカレてる
カリフォルニアの日々は
またたく間に過ぎていく
夢のカリフォルニア
ああ、どういえば伝わるかな

 そう、僕も神戸にイカレてる。
 振り返り、そしてまた戻ってくる。
ベリーバトゥン