Tell It Like It T-I-Is
THE B-52’S
Good Stuff [1992]
5人が4人に、そして3人に。
リアルタイムで追いかけていたときはそれでもまだまだ楽しませてくれるだろうと思っていたのだけど、終わってみればそんなものだったのかな。
一応この後に実写版原始家族のテーマ曲もヒットしてるので、最後の最後といえばそちらになるか。
前作Cosmic Thingに続いてドンウォズ+ナイルロジャースという豪勢なプロデュース。第一弾シングルだった(3)も単発で聴けばなるほどシングル向け。しかしアルバムの中で聴くともどかしさがある。どうしても「流して聴く」体勢に入ってしまう原因が実はこのオープニングチューンにあった。
とにかくボリューム感ありすぎ。劈頭から5分間ずっとノリノリで、あれやこれやと小技も効かせまくり。アウトロも前時代的な長さなのにやれること全部やってますみたいな、ある意味オールアバウトB-52’s。そんなこの曲に続けてパンチの効いた(2)が来ればファンだってもうおなかいっぱいなのだ。
だからその後に続く楽曲としては、むしろクールダウンさせてくれる(4)とか(7)あたりの方が胃に優しい。前作でいうChannel ZやRoamみたいな感じで。
後継としてはbisとかAQUAあたりが来るんだろうけど、「面白さ」じゃなくて「楽しさ」を感じさせてくれるという意味ではやっぱり不滅のワン&オンリーでありますよ。まあ彼らに限らず1993年以降は色んな物が閉塞していくわけで、単なる懐古モードじゃねえかといわれると返す言葉もないんですけど。ふしゅるる。