勤勉な無能。

公務員の「実態」は、驚く程知られていない。しかし、知られていないと「嘆く」前に、では、自分たちは民間・住民の実態を理解しているかと自問する必要があろう。

 これについては「外」と「中」の両方を見た上で「正しくその通り」だと思う。
 でもこっちはどうか?

早い自治体では10年以上前から、遅い自治体でも、この数年の間に、自治体の職場の情況は一変したと言っても過言ではないーこの事実がストレートに国民・住民に認識されていれば、今日のようなバッシングは考えられなかったのであるが

 むしろバッシングは酷くなる一方だろう。役所の人間がいかに無駄な仕事をどれほど非効率的に進めているかを知ってしまえば。変わることが大事なのではない。変わったことによる成果が大事なのだから。

 例えば業務委託を受けに来てる業者と職員を、一年限定で総入れ替えしてみたらいい。現業以外なら人数1/10でも間違いなく回る。稟議の時間も会議の時間も1/3以下になる。現業だって人数半分以下、給与ベースなら1/4でおさまりそうだ。そこには市民への「ありがとうございました」スマイル0円までオマケで付けられるはず。

 呆れるほどのマンパワーを費やしながら、地方行政の改革は試行錯誤を繰り返している。恐ろしいのは、そこに携わるほとんどの職員が「何のために・いつまでに・何を・どうすればいいのか」を考えていないことだ。