「 昔の日記 」一覧


背中ごしにセンチメンタル。

「小っちぇえ! ドコの旧車だ? スズキじゃないみたいだし、アプリリアとも違うし」
「ヤマハでもカワサキでもない。13,500回転、最大40馬力……フレームは専用設計だよ。しかもこの造りはレーサーレプリカじゃない」
「ホントかよ! コイツどっから持ってきたんだ?」
「尼崎のバイクショップから二日前。goobikeのウェブサイトで見つけた。四十年代生まれなら、わかるだろ」
「カステック、かぁ」
「キャステックだよ」

 そんな単車に乗ることになりました。変形はしません。
 懺悔とか言い訳とかは納車後にゆっくりと。


航空情報別冊 日本陸軍戦闘機隊 付・エース列伝。

航空情報別冊 日本陸軍戦闘機隊 付・エース列伝 古書マニア絶版マニアではないから、プレミアがつくような本には手を出さないという自分内ルールがあったとかなかったとか。
 なのになぜ、中身もよくわからない本をコンディションも確認できないネット通販で定価の3倍近い値段で購入したかというと、20年前に死んだじいちゃんの話が載ってるらしいというお話から。

 予想より小さな判型で、予想より分厚い本。ミリネタに没頭していた高校時代ならともかく、もはや第Ⅰ部の「戦闘機隊史」を読み込むことはあるまい。「エース列伝」の1ページを割いた武勇伝には、特に目新しいこともない。すべては伝手で聞いていたことの再確認だった。

 正月にケース入りの勲章を持って酒を飲んでいたじいちゃん。腰を折って店の前の吸い殻を掃除していたじいちゃん。各務原の基地祭や地元テレビの特番に引っ張り出されていたじいちゃん。妻、そして昭和天皇の後を追うように此岸を去った元職業軍人のじいちゃん。それらを自分の中で統合できないまま縁は失われてしまったけれど、こうして手元に記録があると変な安心をしてしまう。人間って簡単なんだなあ、と思う。


なんだかスケール感が狂う。

 このサイズでいっちょまえにサランネットとか2ウェイとか(見た目が)楽しすぎる新スピーカー。音の方は「所詮12センチユニットのアクティブスピーカーでそ」などと大きな期待もしていなかったのですが……。

 なんと言いましょう。とにかく違和感がねえっす。こういう趣味の物って、少なくとも私の場合は大概どっかこっか神経に障るところが残って、美点で欠点をあきらめるばかりなんですが、今回は平気。置いて鳴らした瞬間に感動も失望もなく普通に音楽聴いてた。

 感受性というかセンサーというか、加齢でいろいろすり減ってきてんのかなあ。確かに15KHzなんてもう絶対に聞こえませんけどー。

 109キーボードだとトラボすら置けないとか言ってたのにどうしよう。75センチこたつトップからこぼれるってことは、少なくともW900のデスクが必要だよね。テレパソ化してしまったこともあるし、学生時代のようにフロアライフへ回帰しようかしら。腰にきそうなのがちょっと。

 とにかく置く場所を確定したら、まずは耳より低いツィーター位置をなんとかせねば。どっかからレンガぱちってくるかな。