「 SWIRL360 」一覧

旅立ちの光。

California Blur / Swirl360Light Shine
SWIRL 360
California Blur [2005]

 全13曲のこのアルバム。でも最後の「Okay」は再収録曲ということで、彼の「ダメダメ・カリフォルニア・ストーリーズ」はここでひとまずの区切りとなります。
 11曲めが映画のエンディングロールなら、この12曲めはテレビシリーズのエンディングとでもいいましょうか。とりとめのない会話を何度も繰り返し、それでも最後の10分では「その話の中での決着」をため息と苦笑いで迎える、そんな1時間ものの青春ドラマ風味。
 すぐ目の前にある、決して暗くはないけれど立ち止ることも脇道に逸れることも許されない一本道への入り口を、焦点の定まらない瞳で眺めながら過ごした日々。
 さようなら、僕のカリフォルニア。

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ポストカード。

California Blur / Swirl360Postcard…Wish You Were Here
SWIRL 360
California Blur [2005]

 11曲めにもなるとヤッツケすら考えるのめどい、ってのは確かにある>邦題
 映画のエンディングロールを思い起こさせる曲こそが名曲だと常々考えている。アップテンポなこの曲が思い起こさせるのは、グリースとかフラッシュダンスとかトップガンとかの青春映画。それは文句のない大団円。
 実際のところ、アルバムのテーマがテーマだけに歌詞の内容はそれほど脳天気じゃない。それでも振り返る日々は後悔とともに褪せていく。惑い、傷つき、傷つけ、ひとり残されたこの場所で。

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僕たちの失敗。

California Blur / Swirl360My Mistake
SWIRL 360
California Blur [2005]

 森田童子。
 まあそれは置いとくとして九曲め。
 極上3分ポップキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
 前作の(4)Stick AroundあたりでKOされた人(オレだオレ)にはもうタマランですな。無条件でオススメ。
 そしてサビのズンタタドラム。不安定なファルセット(わからん奴はサンプル聴け)。これあってこそのSwirl360。UKインディレーベルからのリリースじゃなかったら間違いなくシングル候補になってたはず。きっと(2)(10)→(9)みたいな順番で。ああなんてこった。

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残された道。

California Blur / Swirl360Nothing Left
SWIRL 360
California Blur [2005]

 お疲れがみえる八曲め。
 クレイジーなスピードで過ぎてゆくロサンゼルスでの日々。確かに街は楽しいけれど、それを僕は本当に楽しめているだろうか? 空の青と海の緑に囲まれた、自ら望んだ暮らしも気付けばただの繰り返し。そこにいるのは、何ひとつ手に入れていない自分。

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