LRTを神戸三宮で。

 LRTとはLight Railway Transitの略で、すげえアバウトな解釈をするなら「路面電車交通」のこと。詳細はWikipediaとかで。日本だと富山の取り組みが交通学会や自治体振興方面で熱い。ニュースとかで見かけた人も多かろう。ポートライナーやニュートラムみたいにゴムタイヤ履いて高架を走る、いわゆる新交通とはちょっと違う。

 そんなのを三宮でやらはるそうな。確かにこの数年、「景気回復」のおかげで国交省がやたら元気で補助出しまくり。都心再生を強く打ち出してた小泉政権が終わってからようやく第2期の中心市街地活性化とか駅周辺バリアフリーとかバス関連施策とかがゴロゴロでてきてますよ。結局小泉の都心再生は民間の先行(都心型マンションの林立)に公共施策が追いつけないまま終わったよな。いまやデベロッパは地下が下げ止まった都心に見切り付けてるし。いつも公共は後追いさー。

実験は、秋の二週間程度を予定。トアロードや鯉川筋を運行できないか調整中といい、実際に路面電車が走る場合を想定し、専用レーンを設けることも検討する。

 でも正直これは予想外だった。
 検討してたのは知ってたけど、関係機関の調整や実施効果の見積もりを考えるとどこまでも机上の空論でしかない(という結論が出される)と勝手に想像してたもんで。
 道路の幅員を考えなければ、神戸でLRT走らせて面白そうなのはフラワーロードから国道2号(新神戸~三宮~東公園~モザイク~ハーバーランド)、あるいは採算性で厳しそうだけど先を見てHAT神戸方面だと思ってた。

国道2号上の貨物引き込み線高架 たとえば花時計前から伸びる地下鉄をHAT神戸で地上に出して、旧JR貨物引き込み線で岩屋・灘駅まで伸ばすという目論見はなかったのだろうか、とか。JR引き込み廃線の東側はすでにマンションが建ちつつあるけど、西側はまだ「予定地」なんだよな。陸橋も残ってる。
 あとは旧の市鉄路線とか。新神戸から王子公園。

 というわけで、今回の運行試験に関してはワクワクとヒヤヒヤが折半って感じ。自分のお仕事でもちょうど公共交通関係にタッチしてて、委員の先生が神戸のEST協議会にも入っておられたりしたので全般にウォッチ中。