California Blurショートレビゥ。

California Blur / Swirl360  GIGWISE.comのCalifornia Blurショートレビューをテキトウ訳。

「カリフォルニア・ブラー」スウォール360(Atenzia 2005年4月25日発売)
by Giada Arnone
 二年ぶり、そして移籍後初となるアルバム「カリフォルニア・ブラー」を引き下げて西海岸のメロディック・ロック・バンド「スウォール360」が帰ってきた。
 耳にタコができるほど聞き飽きたレーベル問題によって彼らはメジャーからドロップ、このセカンドアルバムも遅れに遅れたが結果としてそれは彼らの結束を固める方向に作用したようだ。
 オープニングチューンの「オブリビオン」はジミー・イート・ワールドやブライアン・アダムスを彷彿とさせるキャッチーなポップロックで、現在のバンドの方向を明確に示している。歌詞ではロサンゼルスの街を「the city that eats you alive」とシンプルかつ上手く表現しているが、アメリカ以外の街でも同じ感覚を抱いたことのある人は多いだろう。
 もちろん“都市の孤独”は数ある要素のひとつに過ぎない。アルバムのメインとなるテーマはやはり“恋愛”だ。その意味においてはバラードの「ワン・アンド・オンリー」あたりが代表曲といえよう。
 彼らの曲はナショナル・ランプーン・シリーズの“ヴァン・ワイルダー”などティーン向けハリウッド映画でサウンドトラックに使われているが、このアルバムからも「ポストカード」「カリフォルニア・ブラー」あたりはピックアップされておかしくない出来だ。
 特筆すべきは美しいヴォーカルと力強いメロディー。両者は完璧にコントロールされていて、非常に完成度の高いアルバムになっている。