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2004年8月20日(金)の日記

2004年8月20日 金曜日

実は公式ウェブにて

 感想集を作ったら、と話してたんですよ。
 ジサクジエーンで。「兵庫県 37歳 男性 無職」とかの匿名で。
 もちろん嘘八百もアリということで妙にIRCでは盛り上がったのですが……。
 MIOさんはエスパーですか。
 腹抱えてワロタので消えないうちに見ましょう。本編既読の方も未読の方も。そして未入手の方はぜひ真相をお確かめアレ。まだ在庫ありますんで、頒布方法が確定次第お知らせしまつ。
 あ、真面目な感想は久々野さんちでね。

もはや年一ペースだったり

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 元気にしてますか
 なんだろ 声聞くのが久しぶりだからかな
 すこし緊張してる
 ええ その約束は覚えてます
 でもどうしてもあなたに見てもらいたかったから
 わたしが ちゃんとできてるって
 安心してねって
 だから できれば来てほしい
 忘れてたのならバカみたいだけど
 場所はね──

木の葉のスケッチ その10

「電話だれでしたん」
「誰でもええがな」
「やー、△△さん以外の女性やったら問題でしょ」

 昔ながらの学生アパートである我が住処には個別の電話が引けない。毎年新しい住民からは不満の声があがっているはずだが、大正生まれの大家は一向に対処するつもりがなさそうだ。実権を握りつつある息子夫婦に、地上げ屋がワンルームマンションへの建て替え計画を持ちかけているという話も聞く。そんな状況では新たな設備投資など望むべくもない。
 実際、普段の生活の中では呼び出し電話もそれほど不都合じゃない。高い加入権を購入して実家の親から毎日小言を聞かされるぐらいなら、今の方がよほど気楽でいい。ただ一点、さっきのように「○○さん“女性の方”から電話です」と全館放送で呼び出されることを除けば。

「しかし」
「何じゃ──ってポン」
「いや、こんなやる気ない人のどこがええんかと」
「全部やって」
「ほほう。五萬チー」
「考えんの面倒くさいから☆リーチ!」
「リー棒出てへんうちはリーチじゃない攻撃」
「あ即」
「だからリー棒出せって」
「ロン言うてへんから和了ですらないな」
「○○さんごめん、モロ裏」
「あートビトビ、マイナ42な。ちょっち抜け」

 起死回生の大三元テンパイを伏せて河に崩す。タバコの煙が充満した四畳半からアパートの外へ出ると、目の前の坂を新型プレリュードと190Eが連なって上っていった。
 ドライブウェイを抜けた裏六甲にはホテル街が広がっている。峠族のメッカであると同時にアベック御用達でもあるこの山から、僕はもう一年近く遠ざかっていた。
 直接的な理由は、もちろんバイクを手放したことだ。
 ではなぜ日々の足としても使っていたそれを手放したのか。
 視線を浜側に移す。阪神高速3号神戸線の向こう側には、造成途中の六甲アイランドでドラッグレースに興じる車のランプまでがくっきりと見えた。

 明日の午後一時。
 場所は控えた。他の予定はない。
 一年ぶりに聞いた声に、僕は悔しいぐらい動揺していた。
 忘れてなんかいない。それどころか、忘れようという努力を続けることで毎日のように思い出している。
 ゼミや後輩のクラスで公認カップルとなり、冷やかしすら滅多に聞かれなくなってきた近頃でさえ、僕は「新しい彼女」とのお付き合いを意識的に「遂行」していた。
 だからまだ、測りかねている。
 あの人が独り立ちの証明だと主張する、学会での発表を見に行くべきかどうか。

『できますよね』

 たくさんの約束をした。
 二度と会おうとしないこと。
 二人の関係を今後一切口にしないこと。
 思い出すようなものはひとつ残らず捨てること。
 偶然街ですれ違っても、お互い知らない人で通すこと。
 彼女は帰ってくるはずの夫と、僕は「新しい彼女」と幸せになること。
 すべての条件は僕の方から出したものだった。

『○○君には、できるの』

 はじめから終わることがわかっていた関係だった。
 彼女は確かに家族を愛していたし、僕もそれを深く理解していた。彼女がいかに子供を大切に思っているかは何度となく聞かされていたし、部外者である僕が彼女の存在する空間を心地よく感じるのは単に親元を離れた一人暮らしの侘びしさを「家族的なもの」で埋めているだけなのだと分析できていた。

『できますよ。僕はあなたたちが大好きだから』
『厭な子』

 あのとき、彼女が「ありがとう」と言わなかったら。
 あのとき、僕が「忘れてください」と言えたなら。
 誰も望まなかったあの時間は、もっと早くなかったことになっていたはずだった。

『だから、僕はあなたたちを忘れます』

 三月。
 須磨の砂浜に吹く風が、日の暮れにあわせるように冷気を増していく。

『待っててよかった、って言ってあげてください』

 白く砕ける波から、僕の苦手な潮の香りが押し寄せる。
 もう半分、自分の匂いになっていた彼女の香りを剥ぎ取っていく。

『あなたは』

 彼女の枕元にはいつも家族の写真が置いてあった。中高一貫の寮に入っている息子さんと、何年か前に突然姿を消した旦那さん。その前で繰り広げられる笑い話にもならない自虐が、彼女にとっては精神の平衡を保つ最後の手段なのだと最初に気付くべきだった。

『あなたは、わたしを』

 あの頃の僕には、「家族の形」を維持するために日々の空虚と闘っている彼女がとても潔く見えた。教職の資格を活かし、同じ塾で講師のアルバイトをしていた実質一人暮らしの彼女に近づいたとき、お互いにこれほど依存してしまうなんて想像できなかった。
 自分は常に冷静でいられる人間だと思っていたし、彼女はそれ以上に大人で、親で、妻であると疑いもしなかった。

『いっつも、子供にしちゃうのね』
『あなたは大人ですよ』
『違うわ』
『違わない。あなたは大人で、僕は子供だ』
『都合のいいときだけ子供にならないで』

 あなたこそ、と言いかけてやめる。
 彼女がどうだったかはともかく、僕が大人であろうとしていたのは確かだ。今こうして格好良くサヨナラを決めようとしているのも、間違いなくその延長。

『大人の恋はね、そんな綺麗じゃない』

 強い浜風が彼女の声を押し流す。
 ああ、きっとあれは僕に向けた言葉じゃないんだな──と、気付く。
 僕が彼女の中に残した澱を、音にして吐きだしているのだと。
 こうして彼女は大人に、親に、妻に戻るのだと。

『あなたが大人を演じてるつもりでいたなら』
『精一杯でしたよ』

 遮る言葉を、丁寧に選ぶ。
 視線を合わせないように。
 僕は完璧な別れが欲しかった。
 後悔など入り込む余地のない、完全無欠の終結を。
 彼女が大きく息を吸う。

『──最後に、ひとつ言わせて』
『はい』

 今日の僕には、ひとつの真実もない。
 彼女の他に惹かれた女性などいない。
 彼女の付属品など愛していない。
 忘れることなどできるはずもない。
 彼女の元に、いつか夫が戻ってくるなんて思っていない。
 ぜんぶ嘘だから、貫ける。

『わたしは、あなたの何』
『あなたは』

 一歩。
 また一歩。
 砂を踏みしめて彼女が近づく。
 飛んでくるはずの平手打ちに身構える。

『あなたは、僕の』

 たったひとつの真実が、僕の口から吐き出されないままに消えた。
 人差し指がかさついた唇を押さえている。

『聞きたくないわ。言いたかっただけ』

 それもきっと嘘だ。
 今日のあなたも、嘘で固められている。
 その笑顔も、この場所も、吹く風も交わした言葉も。
 そして、問いへの答えもぜんぶ「嘘」だ。

『ありがとう』
『さようなら』

 泣くのは、部屋に帰ってからでいい。
 長いリハビリが待っている。

街の魅力伝える コンシェルジェ

 東京新聞。
 中心市街地活性化の流れの中で、特に観光地においてはこうした「まちの案内人」の必要性が強く訴えられてきた。実際に功を奏してきた事例は今回の吉祥寺以外でも全国各地に存在し、TMO(まちづくり機構)の計画策定などにおいても必ず「やるべき」と提示される方策のひとつだ。
 しかし、実際にコンサルタントとして中に入った経験も含めて気になるのは、そのまちを訪れる人が求めている情報と、実際に携わる人たちが提供できる情報に質的なすれ違いが生じていないか、ということ。特に旧来の観光地であると同時に若年層ではカルト的盛り上がりを見せているエリアや、遠隔地からの来訪者が中心だった地域が交通の発達(あるいは退化)により日常の生活支援型商業地域に変貌していたりするケースだ。
 極端な話、高齢者と若年者の求める情報には大きな格差がある。神戸を例にとっても、大阪京都奈良滋賀あたりからやってくる人、四国岡山鳥取島根和歌山あたりからやってくる人、もっと遠くからやってくる人では求める情報がまったく違う。それを無視して、商店街や地域住民の思いこみだけで「演出すべきまちの姿」を絞り込んでしまう過ちがあちこちで起こっているような気がする。
 もちろん、用意できないものをむりやり存在するかのように見せるのは無理だ。しかし基本的にトップダウンで構成されていく都市計画とは異なり、まちづくりはあくまでボトムアップである。このふたつを混同し、都市計画上の戦略に地域住民参画を必須のものとしたり(特に近年その傾向が顕著で嘆かわしいことだ)、まちづくりをシステムに組み込もうとする(日本型NPOに依存するまちづくりはこの罠に陥りやすい)のは愚の骨頂だ。
 この項続くかも。

2003年9月30日は火曜日。

2003年9月30日 火曜日

高松最後の置きみやげ

「うわ寒っ」
「凍るなあ、これは」

 六甲颪(おろし)が火照った頬を叩く。
 バイクのシートには既にうっすらと霜が降りていた。

木の葉のスケッチ その9

「ね」
「ん」
「泊まってかへんの」
「へんの」

 これですぐに不満をあらわにするような相手だったなら、多分こんなに長続きしなかっただろう。

「危ないやん」
「飛ばさへんから」
「湯冷めするし」
「ちゃんと着込でるて」

 まったくもって馬鹿なやりとりだと思う。
 つきあいらしき事を始めてから半年、僕は週に一度のペースで彼女の部屋を訪れるようになっていた。手製の料理を馳走になり、酒を飲み、風呂に入り、ひとつの布団の中で他愛もない話をし、言葉の無い僅かな暗闇に溺れた。
 でも僕は一度も彼女の部屋で朝を迎えたことがなかった。それどころか彼女と終夜を共にしたのは「はじめて」の時に使ったホテルと旅行先の温泉宿、たった二回だけ。
 それが当たり前になってしまうのが怖かったのか。お互いの体温と鼓動が重なってしまった後の、引き剥がす痛みを繰り返したくなかったのか。

 この子はあの人とは全然違うのに。
 顔も、肌触りも、抱きしめた感触も。
 声も、口調も、話す言葉も。
 何ひとつ同じものは見つからないのに。

「せめてそこまで見送る」
「寒いのに」
「わたしはすぐに戻るもん」
「……まあ、ええけど」

 僕の気持ちだけが切り替わってなかった。
 同じ事を繰り返すのが怖かった。
 それを乗り越える自信がなかった。
 リハビリだ、普通の恋愛だと何度自分に言い聞かせても。

「ちょっと待って」
「なによ」
「やっぱもう一枚羽織った方がいい。取ってくる」
「平気やって言うてんのに」
「ええから待っとって」

 暗く狭い路地で、凍てついた単車にもたれる。
 見上げればオレンジ色の空。
 高速道路のランプに照らされた雲から、申し訳程度に風花が舞い降りる。
 体温と一緒に、僕の気持ちがどんどん冷たくなっていく。

『××君ってホンマに気配りの人やねー』
『そやな。アイツはエエ管理職になりそうやわ』
『それは絶対褒めてへんね、そーでしょ』
『いや、そんなことないぞ。アイツとは似たトコあるとまで思てんのに』

 共通の知り合いをオカズにして、僕らは結構なピッチでワインボトルを空けていた。気に入った同性の後輩を盲目的に可愛がるのは共通の悪癖だったから、お互いの後輩自慢はネタに困ったとき(あるいは話の動向に不穏なものを感じたとき)、とても都合のいい逃げ場所になっていた。

『うそやー。それだけは絶対ないわ』
『それこそむっちゃ失礼な発言違うか』
『○○さんのは気配りと違う。もしあるとしたらそれは気遣いの方』
『一緒やろ?』
『違う。配れば相手に届くけど、遣うだけやったら届くとは限らへん』

 その一言は、僕の心臓を意外なほど深く刺した。
 実際、そのとき僕の呼吸は十数秒ほど止まっていたと思う。

『……何なん、それ』

 正直、僕はそのとき彼女が慌てて打ち消すか、開き直った説教モードに入ってくれることを期待していた。滅多に遣わない強めの口調にはそのニュアンスを含めたつもりだった。
 でも彼女は、僕が対処可能などのケースにも当てはまらない行動を取った。

『やっぱ、わかってへんわ』

 そこは随分と背伸びして入った店だった。
 老舗を引退した名物マスターが引退後に開いて間もない小さなショットバー。おそらく客のほとんどが前の店の常連ばかりという状況の中で、僕は店の雰囲気を壊さないかと内心ひどく緊張していたのだった。

『○○さん』

 酔いのせいでひときわ細くなっていた目をおもむろに見開くと、彼女は膝頭に両手を下ろした姿勢でこちらに向き直った。

『わたしは、あなたが、好きです』

 それは明らかに告白じゃなかった。彼女の目はまっすぐ僕の顔に向けられていたけれど、焦点はもっと遠いところにあった。
 それでも僕はそれまでのいつよりも自分が見つめられていると感じた。自分で知覚できない自分が存在する可能性を、初めて認識した。

 それは錯覚だったのかも知れない。
 それまで、自分の行動に対する評価と自己評価が大きく食い違うことは一度もなかった。他人が自分に何を求め、それに沿ったとき沿わなかったときにどういった評価を下すのかを正確に把握し続けるのは、僕に課せられた業のひとつなのだと物心ついた頃には認識していた。
 そのアイデンティティが予想外の善意によって揺らぐ経験はあった。誰かの中に理想の僕が存在すると聞かされて対処に困ることはあった。
 それでも。

『だからわかるんだと、自信をもっていうけど』

 誤解なのだと言えなかった。
 いつものように、やんわりと遮ることができなかった。
 いや、もっと正確に。
 僕は身じろぎすらできずに射すくめられていた。

『○○さんの善意は、○○さんが思うほどみんなに伝わってない』
『……』
『ひょっとしたら○○さんは無意識でやってるのかも知れない。でも、わたしからみたら○○さんのは善意を無駄遣いしすぎてる』
『いや、それはな』
『○○さんって、博愛って言葉が似合いすぎて厭』

 博愛。
 また予想外の言葉が出た。
 僕は自分しか愛していない、愛せない人間だと思っていた。
 しばしば口にもしていた。恋とは自己愛の一表現に過ぎないと。他の誰かが相手を愛することが許せないなら、それは決定的な証左ではないのかと。

『たまに思うの。わたしは重傷の精神患者で、○○さんはたまたま担当になったお医者さんかも知れへんって。特にひどいからわたしだけ沢山相手してもらってるんと違うかって』
『アホな』
『アホって思うんやったらそうやないとこ見せてよ』
『……』
『他の誰も見んとわたしだけ見ろとか、そんなこと言わへんから。○○さんがわたしをどう好きなんか、見せて』

 僕はそのとき、心から彼女に幸せであって欲しいと願った。
 自分が、そうできなかったとしても。
 それこそが医者の医者たる所以なのだと、深く自覚しながら。

「まだ……アカンか」

 僕は彼女を“欲しい”と思えない。
 言葉を交わしても、求められて身体を重ねても、どこかでひとつになることを拒絶したままでいる。
 それが恋愛の必修単位だとしたら、卒業なんて本当にできるのだろうか。

 サンダル履きの彼女が、女物のダウンジャケットを抱えて走ってくる。
 僕は急いでフルフェイスのヘルメットを被った。
 彼女の眠りが、思い通りにならない僕の表情で乱されてしまわないように。


 結局こっちおる間に終わらへんかったし。
 前のんはサイトマップから辿っておくんなまし。

荷造り荷造り~

 というわけでしばらく更新途絶えます。
 メールは日に2回ぐらいチェックするんで急ぎの向きはそちらにて。

 しかし久しぶりにモデムで繋いだら怪しいIPが山のように降ってきてるなあ。これまでのはルータ内蔵FWのフィルタリング漏れに過ぎなかったのだと改めて認識。

無料プロバイダ Soloot

 接続環境(@nifty+stnet)が今日で切れるので、その対応として色々と。
 これまで出先とかで使っていたfreejapan.comだが、今見たらなぜかDDI全国共通PHSダイヤルアップ先がAP一覧に見あたらない。ハタと困って他にいろいろまさぐっている最中に発見したのがこのISP。
 melon使えとかOpenSSLセットアップしろとか更新記録がMovableTypeとか、なかなかにアレ気感の漂う素敵なISPだなあ。ちと心惹かれ。

大久野島潜入記

 Non-Frame ちょっと変わった場所への潜入記の1コーナー。
 大久野島、高校の修学旅行で寄ったなあ。毒ガス云々の話なんて忘れてた。
 他にも廃工場とかモトコーとか色んな場所のレポートが小綺麗にわかりやすく。

2003年6月22日は日曜日。

2003年6月22日 日曜日

二周年記念

 出来事には始まりと終わりがある。
 でも終わることを想定して始められる恋愛はきっと少ない。
 それは、誰にも恋愛と認めてもらえないだろう。

木の葉のスケッチ その8

 僕と彼女の関係は、そんなものになる予定だった。
 春の風のような生ぬるい空気は、夏の日差しにきらめくこともなく、秋に実りを迎えることもなく、瞬く間に霧散してしまうのだろうとたかをくくっていた。
 ひとつの別れを経験した直後の僕に、気持ちの上だけでも人と何かを約束する勇気は残っていなかった。
 できもしない約束に追われ、引きつった愛想笑いを浮かべ、逢いたいのを我慢し、慎重に言葉を選び、絶対に自分の物にならない相手のことばかり考える関係に疲れ切っていた。
 だから僕は、彼女とは約束をしなかった。不機嫌なときはそれを隠さなかった。気分次第で時間を選ばず押し掛けた。言葉を飾らなかった。
 恋愛みたいなものを、随分と乱暴に扱った。

「ときどきでいいから、また話聞いてくださいね」

 授業の話。サークルの話。食事の話。家族の話。昨日はこんな本を読んだ。テレビは部屋にない。バイトを探している。下宿からキャンパスへの坂を歩いて登るのは大変だ。けど夜景は本当に最高だ。神戸に来てよかった。友達と部屋でワインを飲んだ。外にはあまり飲みにいかない。特に物価が高いとは思わないがそれほど余裕があるわけでもない。そのネックレスどこで買ったんですか。そういえばカットソーと靴買おうと思ってるんですけど。今度三宮の店教えてくださいよ。お返しにお手製シチューとかどうですか。お酒買って。うちの部屋で飲みましょう。いつでもいいですよ。待つの平気な方だし。いつでも、ほんと。

 とても新鮮だった。
 ひとりでいることに耐えきれず、日々の暮らしに没頭することでしか精神の平衡を保つことができなくなっていたあの人との違いが。
 待つことを楽しめる人がいるという事実が。
 僕と一緒にいないときも寂しくないと言い放つ彼女が、それでも僕を求めることが。

「○○さんって凄いなあ」
「何が」
「うーんと、ね」

 学校の最寄り駅から少し離れた閑静な住宅地。おいしい紅茶を出す店があるからと歩かされた二十分間は、彼女の近況報告に終始した。

「わたしね、友達とかといるとあまり喋んないんですよ」
「そうなんか」
「そおなんですよー、実は」

 意外そうな表情を作ってはみたが、まあ実際の所そうなんだろうと思う。姉御肌とまでは言わないが、同世代の女の子とかしましくしている様子が想像できない。
 横で黙々内職しているか、あるいはニコニコ笑いながら聞いているようで聞いていないタイプなのだろう。

「けどね、○○さんといると何か喋んなきゃいけないような気分になる」
「別に黙っとってもええけどな」
「あ、義務感じゃないですよ。実際聞いてもらってて面白いし」
「面白いゆーのんは変やろ……」
「だって何言ってもちゃんと答えが返ってくるもん。晩ご飯の献立と女性ファッション誌の話題が振れる男の人って他に知らない」
「それは褒めてんの」
「うん、褒めてる」

 それらに精通するようになった経緯を彼女は聞かない。そんな微妙な距離感が当時の僕にはとても気持ちよかったし、今必要なのはそういう相手なのだと無意識のうちに自分に言い聞かせてもいた。

「だからね、頑張んなきゃって思う。女の子として」

 やっぱり褒められてるとは思えないけれど、その自己完結した笑顔は確かに僕を癒していた。焼きたてのパンのように軽くて柔らかい“期待のかたまり”を、僕は幾つも幾つも彼女からもらっていた。
 いつか返さなきゃいけなくなるなんて、思いもしなかった。

「確かにまあ、オレに負けるようならオンナ失格やろけどな」
「うーっ……けど○○さんには勝てない予感もする」
「だからそれは褒めてんのか、って」
「褒めてる褒めてる」

 漫画なら一本の線で表現できそうなほどに目を細めて、彼女が笑う。オモチャにされるのを心地よく感じるのは随分と久しぶりのことだと気付いて、僕も笑った。

「聞き上手って素敵だと思うよ」
「褒めても何も出んぞ」
「褒めてない。これはのろけてるだけ」
「本人目の前にして何わけわからんことを」

 もうちょっとこんな関係を続けられたらいいな、と思いながら。


 ……もう二年か。

ぶーたれてる人もおることやし

 自分も見ててしんどくなってきたので元に戻しますた
 やっぱVer2.xベースで構築しなおしかねえ>a-news

2002年12月5日は木曜日。

2002年12月5日 木曜日

久しぶりに縦書き試験など

 Entrance of Exit12月2日分日記で苦労しておられたようなので。こっちはIE5.5限定技、しかもコレ関連のチューニングはIE6でも全然ブラッシュアップされていないというある意味失われ気味な技だったりするのかもしれないが、2年ぶりに挑戦してみる。

 忘れた頃に木の葉のスケッチ。


 めくるめく、という表現はフィクションにしか使えないと思っていた。でも今あの頃を思い返すなら僕はきっと他の言葉を使わない。
 飛ぶように過ぎた毎日の九割を占める幸福と、残りの一割は今や等価だ。最後のひと月に濃縮された、たった一割の不幸が僕の青春を容赦なく早送りする。

 リハビリは思いのほか順調に進んだ。恐れていた禁断症状に苦しめられることもなく、虚勢と嘘の結石は知らないうちに僕の中から姿を消した。
 彼女の前で、僕はただ欲しい物を欲しいと言い、要らないものを要らないと言えばよかった。

「東京行く」
「そっか……よかったな」

 他に何を言えただろう。
 待ってろ?
 この地を離れる気などないのに。
 行くな?
 〝僕の言葉通り〟頑張り続けて、ようやく彼女は道を拓いたのに。
 彼女はどこまでも理想の相手だった。多くを望まず、励ましに応え、そして最後の別れ際に言葉を求めさえしなければ。

「何も言うことないのん」
「何て、頑張った分ちゃんと返ってきとるんと違うの。めでたいやん」
「ちーがーうっ。このままやと一緒におられへんのよ」
「しゃあないやろ。そんなん最初から判っとったことなんやし」

 彼女が、すがる相手を間違えていたことにようやく気付く。表情が瞬間に硬質化した。

「平気なんか」
「平気と違うよ」
「けど何もする気ないねんな」
「何もでけへんやろ」
「最初っからする気がないんや」
「んなこと無いて」
「その程度のことでしか無いんよ、○○ちゃんには」
「電話するし」
「言うだけやん」
「する。絶対」
「そんなんで辛抱できるわけないやん!!」

 それをお互いによく知っているからこそ、これが最後だと判ってしまう。
 手を取り合うことですべてを許してきた。手の届くところにいなければ好きでいつづけることすらできない、そんな非力なふたりだからこそこれまで破綻無く一緒にいられたのだと。
(試験故に続く)


 例によってIE5.5 later以外での表示は保証されません。つーかMozilla1.1もOpera7βも凄ぇことになってるし。ユーザの皆様におかれましてはそれぞれ「Basic Page Style」及び「Accessible Layout」での表示をお薦めしまつ(⊃Д`)

年末年始にまた色々

 “コーポレイト・アメリカ”を受け取りに行ったらCD屋の姐さんから「サードステージよりは落ちるみたいねー。ウォークオン好きなら平気w」とか言われる。
 どっちも好きな人はど う す れ ば い い ん だ 買った直後の聴く前にそーゆーことを言うなっ(;´Д`)

 ついでに新作ゲロ沢山出るぞと脅されたんで検索してみる。ざっと見たところではこんな感じか。

 ジャーニーのフルアルバムも出るんだろうし、スティーリーダンも近々という話。別途大きな買い物する予定もありでボーナスは消え去るの確定的っぽい。そーいや新マンDVDつーのもあったな。

「籠手ファイターII」

 手首に巻きつけるサイバーショットU専用ケース。面白そうではあるけど流石に5万円はよー出さんです。

神戸ポートピアランド、3年間営業継続

 むしろ宝塚ファミリーランド撤退の方がショック<半年以上遅い
 ポートピアランドは神戸に住んでたわりに全然行かなかったけど(ポーアイ自体はバイトで頻繁に行った)、親戚が川西にいたせいでファミリーランドはガキの頃の記憶に残ってる。地震でいろんな風景が消えたのはとても悲しかったけど、思えばこれだってバブル崩壊だけが原因じゃないもんなあ。ふぅ。

2002年3月15日は金曜日。

2002年3月15日 金曜日

『言葉は心の隙間を埋める』

 そんなもので心満たされる人もいる。とうに色褪せてしまった約束も待つことができる。あの人は僕に、そんなことを教えてくれた。

『ならばせめて、丁寧な嘘を』

 自分の言葉にはもう、諦観と自尊心を粉飾する力しか残ってなかった。やさしくしてくれたあの人への、それは僕なりの感謝だった。

 僕たちの終わりは、とても綺麗だった。
 他の誰かが見ていたなら、きっとそう言う。

「木の葉のスケッチ」その6

 タバコをくわえて、ポケットをまさぐる最中に気付いた。
 ライターはもう、無い。
 軽い失望感の中、マッチを頼もうとしてまた気が付いた。
 いま目の前に座っているのは、あの人じゃない。
 『一箱ぐらいにしておきなさいよ』と飴色のレノマをテーブルに滑らせた、あの人じゃない。

「タバコ、ええかな」

 あくまで形式として聞いた。たとえ女の子と一緒だろうと、自分の中でタバコとコーヒーは厳然と不可分を主張している。

「あ、はい」

 焼きの入った窓枠と飾りガラスよりも、深い煎りのブレンドよりも、お手製のケーキを目的にやってくる女子大生の比率が高いことで有名な店。
 大学から駅までの坂道にある狭いカフェ。学校近辺では女っ気ゼロで、少し入りづらかったその店の窓際に僕らは座った。

「けど、どういう風の吹き回しですか」

 むりやりに深刻ぶった顔が、突然近づいた。

「どういうって……オレがお茶に誘うん、そんな異常事態なんか」
「うん、多分みんなが聞いたらびっくりする」

 みんな、というのは恐らく彼女の同級生──学科の後輩連中のことだろう。一体どんな奴だと思われているのやら。

「○○さんって、そっち方面の人だって信じられてるから」

 特製ブレンドが気管を急襲した。

「……おい」
「まず、彼女がいないってのが絶対おかしい」

 女っ気がない。下手すると、そういう事に興味が無さそう。
 そんな評価はいつものことだった。覚らせないよう立ち回ることには自信があったし、同年代の異性からダイレクトな好意を寄せられるのが苦手だったこともあって、むしろ自らもそれを由としていたのは確かだ。
 その結果がホモ呼ばわり。

「そのくせ男トモダチのつきあいには妙にマメでしょ」
「そんなんが理由かい」
「あっ、元々は私が言ったんじゃないんですよ。○○さんの同期の人たちも含めて女の子の間じゃそういうことになってるんです」

 どうやら、匂いを消すのがうますぎるのも逆効果らしい。

「そんで、自分はどないやの」
「はいっ?」
「オレを目の前にしてやね」
「ああ、ホモに見えるかってことですか」

 そういう問いでもないんだが、と嘆息する僕の耳に入ってきたのは、少しばかり予想とは違う台詞だった。

「見えない──っていうか、困る」

 何も期待してなかった。
 だってそれは、あくまでリハビリの一環だったから。

「困るって何よ」
「だって私、ずっと」

 ひどい言いかたをすれば、誰でもよかった。
 雲行きが怪しくなれば、すぐにでも笑い飛ばして無かったことにしてしまうつもりだった。

「○○さんっていいなー、って思ってたもん」

 僕の口はそれ以上の言葉を紡ぎ出さなかった。
 僕の視線は、彼女の細い目に固定されたままだった。

「だから○○さんがホモだと、凄く困る」
「……そりゃ、どうも」

 復帰第一打席は、見事なデッドボールだった。
 悠長なリハビリに付き合ってくれるほど、世間は甘くないらしい。
〔つづく〕


 再開。けどやっぱり不定期。
 むしろ本当に終わらせられるのか激しく不安。

2001年10月23日は火曜日。

2001年10月23日 火曜日

木の葉のスケッチ その5

 転がらなかった石には、びっしりと苔がむしている。
 どこまでが元々の自分なのかも思い出せないほど鈍重になってしまった今、それでも記憶だけは身軽にあの頃へと飛んでいく。
 ただ身勝手な優しさだけをぶつけあった、あの頃へと。

「木の葉のスケッチ」 その5

 21歳の春。
 親子ほども歳の離れた相手とのドロドロした関係にけりを付け、疲弊しきった良識のリハビリに時間を費やしていた僕の前に、彼女は現れた。

 その日僕は、教室からあふれだしそうな新入生に混ざって退屈な授業を受ける気にもなれず、ひとり生協食堂のテラスのベンチで空を眺めていた。
 ただひとつ捨てられなかった女物のライターを、ポケットの中で弄びながら。

「アホか、オレは」

 ジャケットも、マフラーも、バイクのグローブも捨てた。本も、手紙も、写真も。もらった物はすべて捨ててしまった。ついでにバイクも後輩に譲ってしまったのは単なる勢いだ。残っているのは、この死にかけた電子ライターだけ。

「来年の冬はどないすんねん」

 押入の衣装ケースがまるまるふたつ空になり、下宿の部屋は大学に入った当時のように広くなった。
 そんな部屋にいるのがいやで、かといっていまさら真面目に授業へ出るだけの気力もない。仕送りが途絶えて既に一年、食いつなぐためのアルバイトに追われて毎日欠かさずやっていることといえば喫煙だけ。

「アホか、オレは」

 もう一度、繰り返す。

「いつまでもグジュグジュ煮え切らんでホンマに」

 飴色のライターを思いきり握りしめると、ギリリと軋む音が響いた。
 このまま握りつぶしてしまえたら、多少は気が晴れるだろうか。

「しかも物に当たるて。最低やな……」

 ポケットの中の潰れたタバコを取り出し、そのままくわえた。しかし、手の中のライターは弱々しい火花を飛ばすばかりで一向に燃え上がろうとしない。

 瞬間、激しい苛つきを覚えた。
 それはかなり衝動的なものだった。特に儀式的な思い入れもなく、ただこれで苛つきを解消できればラッキーだというぐらいのつもりだった。

「あー、不法投棄だ」

 脇からの声を無視して、僕は眼下のアスファルトに目を遣った。

「ダンプ通過ダンプ通過。うわ、スプラッタ」

 陸橋の下の道路に、くだけたライターの破片が散らばる。
 わずかながら原型をとどめていたそれらが後続車のタイヤですりつぶされていくのにあわせて、僕の中のイライラが小さな痛みを残して消えていくような気がした。

「あれ、何捨てたんですか」
「要らんモン」
「すごい気になるんですけど」

 横に立ったまま道路を眺めている人間の存在を、その時はじめて意識した。

「……何見てんの、君」
「犯行現場」

 見知らぬ──、わけではない。顔は知っている。
 でも、名前は覚えていない。
 再履修の授業で同じクラスの後輩だ。だからきっと学科も同じなんだろう。

「授業、ええの」
「先輩こそ再履なのにいいんですか」

 それは、ほんの気まぐれ。あるいは気の迷い。
 リハビリという単語が、瞬間頭を巡った。

「ヒマなんやったら」
「はい?」
「茶でもしばこうか」
「うわ」

 慣れないことをするもんじゃない、という後悔よりも早く返事は返ってきた。

「こっちの人ってホントに“しばく”って言うんですねー。わたし、絶対漫才の中だけだと信じてました」
「君、面白い。いっしょに来なさい」

 春の風は、まだ冷たかった。
 ひとりでは、耐えきれないぐらいに。


 ……逃げてる?
 いやいやそんなことはっ。

2001年7月24日は火曜日。

2001年7月24日 火曜日

木の葉のスケッチ その4

>>その1その2その3
 ああもう、誰かさんに追い立てられるように(笑)


 いたたまれない空気の中で、お互いの体温だけが救いだった。
 それは彼女が別れを告げた週末──どこにも出かけず、誰にも会わず、ただ何も言わずに抱きあったままふたりで過ごした時間と、なぜか似ていた。

 初めて自分から求めた最後のセックスは三十秒で終わった。
 羞恥も屈辱も無くただ茫然と果てた僕を、細い目がずっと見ていた。その残酷すら、世界でただ僕にだけ向けられているという一点で愛しく思えた。

 最初からすべて許し合ってしまった僕たちには、もう逃げ場なんてなかった。
 そして僕らはふたりの間に残った糊状の何かが粘着力を失うまで、朝までの長い時間をかけ未練がましく貼り付いたり、引き剥がしたりした。
 ときどき、泣いたりしながら。

 僕たちは、あの頃から欠片ほども成長していない。

「んあっ」

 腕も足も腹も酒精と乳酸に犯され、唯一残った自覚症状が頭痛という最悪の状態で、それでも僕は彼女の感触を求め声の方へ寝返りを打った。
 危うく転がり落ちそうになって、ようやく彼女がベッドの上にはいないことに気づく。

「何しとんの、自分」

 鏡台に向かったまま微動だにしない彼女。部屋の空気がすっかり固体化していることに気づき、僕はもがくようにして体を起こした。
 何だか、ものすごく焦っていた。理由はよくわからない。そこに座っている彼女がどうしても生きているように見えなかった。押し倒し、着衣を剥ぎ取り、つい先ほどまで感じていたはずの肉体の暖かみをもう一度確認しなければいけないような気がした。

「来んといて」

 瞬時にして猛りは鎮められた。嗄れた、聞き覚えのない声が僕を縛る。

「こっち、向かんといて」

 その二言目が解除の呪文だった。ベッドから身を乗り出したまま息もできずにいた僕の体は、ゆっくりと仰向けに倒れた。
 足下にいる女は、本当にあの彼女なのだろうか。ベッドと鏡台で満たされてしまう、あばらやのようなアパートにひとり暮らすこの女は一体誰だ。

「○○ちゃん」

 五感にも記憶にも自信がなくなってきた僕の名前を呼ぶ声。やはりその声には聞き覚えがないのだけれど、僕は精一杯の力で彼女の姿を思い描いた。
 でも、十年前のその姿は既に輪郭を失いつつあった。

「どないした」
「ありがとう」

 それが自分に向けられたものだと理解できなかったのは、ほんのわずかに残っていたアルコールのせいだろうか。あるいは、朧気な彼女の声のせいだろうか。

「なんや。感謝の心はあってんな、一応」
「甘やかしてくれて」

 言葉が記憶の堰をゆっくりと穿つ。しみ出す感情は、決して暖かくない。腹まで冷水に浸かっているような寒気の中、僕はむりやり会話を繋いだ。ばかばかしいことに、そんなことが贖罪なのだと思えてならなかった。

「いつものことやろ」
「そやね……いっつも、そやったね」

 魔法は溶けていた。
 いや、それは僕が勝手に作り出した妄想に過ぎなかったのかも知れない。


 さすがに引っ張りすぎでは>自分

あっ

もーすぐ333333カウントではないかっ

2001年6月27日は水曜日。

2001年6月27日 水曜日

最近お気に入り

 ハウス食品の「PURE-IN ブルーベリーのソフトクッキー」。
 是非にもバレンシアオレンジ&アップル&ゆずをきぼーん。他にもゴマとかカボチャとかあるのだが、イマイチ。

歩人館発見

 アシックス@神戸の直営シューズショップ。これでペダラとワラッジが確保できたぞ、いえー。

3口分たまったさ応募シール@ジョージア

 こうして送らずに期限切れとなったものがかつて一体どれほど。しかもクーラーもデジカメも別に欲しくないときたもんだ。
 どうせならボス漫の方が欲しいけどBOSSの自販機遠いし。

ローカルレコード屋にてようやく

 Electric Light OrchestraとSwing Out Sisterの新譜をゲット。
 期待は外れたけどちゃんとELOしてるなあ>ZOOM
 ……なんかメルマガとかもやってんのね>その店。そういえば高松は個人商店や商店街が独自ドメインゲットしてるのをよく見る。看板に書いてあるだけであまり有効な物とも思えぬがなあ。むしろバーチャルモールやらで集住しないと戦力的にどうかと思ったり。
 まあ行政側の中活施策が空回りしているだけに何でもやってみるという姿勢は貴重だが。

昨日の飲み会で教えてもらった

 行けてるっぽい系(笑)の店を何軒かチェック。つーても昼休みにうろうろ場所だけチェックしただけ。

会社の前に単車を置いてたら

 南海部品のチラシが……さすが、全国津々浦々に展開してるなあ。けどよくお世話になりそうなのはむしろパーツランド岩崎の方かも。
 そういえばかつて全国の南海部品を巡るツーリングとか考えたなあ。まだLa!La!バイク・クォーターとかやってた頃。視聴者プレゼントで当選したSHOEIのRFVガードナーレプリカは大学の近所で盗まれたんだっけ、などとずるずる思い出す。
 これまで盗難に遭ったパーツ代だけでTWぐらいは楽勝買えることに気づいてムッとするものの、よく考えると丸ごと盗られたのもあるわけでXJR400ぐらいまで買えるじゃねーか、とか。

なんとなくC413Sを

 見かけたので機種変更の費用を尋ねてみるも入荷自体が来月とかそんなん。こりゃ当分安くなりそうにないねえ。

なぜか青くて16MB

 そんな中途半端なメモリースティックを買ったのは単に安かったからです。さーてこれでハイレゾ256色カラーお絵かきモードに入れるか?

木の葉のスケッチ その3

 書き溜めて小出しにしようとして何度も風化させた経験から、たとえ他のトピックが多かろうと遠慮なく出すことに。
 ちなみに本日続きを書く気になったのはあなたのせいでふ>未樹さん


 店から彼女の部屋まで、きっとそれほどの距離でもなかったのだろう。
 しかし、疲労困憊した僕と既に半分寝ていた彼女がベッドへと雪崩れ込んだのは、店を出てから悠に一時間を経過した後のことだった。
 いまさら言い訳の必要もないはずだが、僕自身の名誉のために敢えて記そう。店の中では、彼女は本当にケロッとしていたのだ。 「どうしたの、いい男つれてさ」 とヨイショ半分の大将に 「いい男? どこどこ?」 と小憎らしい返事を返すだけの余裕も見せていた。だから会計を済ませて店を出たとき、足元にうずくまっているのがさっきまで一緒に飲んでいた女だとは瞬時に理解できなかった。

「ちょっ──お前、大丈夫か」
「ん……平気」
「平気てお前、立っとれんのやろ」
「立てる立てる。大丈夫」

 元々が割とのんびりとした口調だから、声からだけでは様子がつかめない。しかし、看板にぶら下がったまま動かないところからかなり堪えているのだとわかった。

「なあ、このままやと確実に風邪引くぞ。いっぺん店戻ろ」
「イヤや、もう帰る」
「んなこと言うても……歩かれへんもんどないすんねんな」

 彼女は決して酒に弱くない。酒量だけで言うならむしろうわばみの部類に入るはずだ。ふたりきりの時以外は決して乱れるところを見せなかったから友人達は僕たちが二人とも「隠れ酒豪」だと信じていたけれど、同じペースで飲んだら僕の方が先に潰れるのは確実だった。

「○○ちゃん、なあ」

 俯いたままの彼女が呟く。
 ひとり気を張って暮らしてきたのか。その隣で眠ってしまえるような相手は、見つからなかったのか。
 聞いてしまえば、どういう答えが返ってきても僕は逃げられない。

「だっこ」
「おんぶと違うんか」

 それじゃ嫌だと言われたならば、応えるべきだろうか。いまさら墓穴の一つや二つ、増えたところで何も変わらないのだろうか。

 正直に言おう。別れても、嫌いにはならなかった。はっきりダメと言葉にされた後もその意味は理解できなかった。無言の留守電を待った。夜中のノックを待った。照れくさそうに「あかんわ、やっぱ」と笑ってくれれば、それですべてを許せると思った。
 あれは恋じゃなかったのか。
 相手の幸せだけを望むのは不純だったのか。
 心と身体で支えたい、それだけでは足りなかったのか。
 最後の最後で彼女が欲しいと思えたのに。
 そして今、また彼女は僕の支えを求めているのに。

「そんでもええよ、して」

 鞄を肩掛けにして彼女を背負う。
 ジャケット越しに、体温と薄い胸の感触が伝わってくる。心なし、以前より軽くなっただろうか。

「軽なってへんか」
「さんじゅう……ご……くらいかな」
「倒れるぞ。飯食ってんのか」
「ん……」

 彼女は安住の地を見つけたかのように寝息を立て始め、大まかな方角しか知らされない僕は曲がり角のたびに身体を揺さぶって道を聞き出さなければならなかった。長年の運動不足と抜けかけたアルコールが、下半身から力を奪っていく。

「なあ、言いたないけどひょっとして」
「着いた」

 理系四大卒。
 バブル世代。
 独り暮らし。
 都心に3LDKマンションとは言わないにしても。

「マジか──」

 ビルの谷間にひっそりと佇む平屋の木造長屋。
 タチの悪い冗談だと思いたかった。


 そろそろ読み返すのが怖くなってきたような。

というわけでやっぱり

 おつかれ社長は今日も気疲れでした>ツキアイゲノム診断テスト
(ネタ元:お笑いパソコン日誌

やられんぼ

 最後でちっとワラタ>ちえみん’s日記@27日

2001年6月24日は日曜日。

2001年6月24日 日曜日

木の葉のスケッチ その2

 実はこの辺までは特に痛くないのですらすら書けたりするのだった。
 つーか、くどいようだがこんなもの書いとる場合ではない>わし


 気心の知れた人間と飲む酒は旨い。では、互いの性根の部分まで踏み込みながら、一方の打算で別れることになった昔の恋人と飲む酒はどうか。
 とても興味深い事例だが、それは他人事であるという前提に立った場合のことであり、自ら実地で検証なんてのは是非ともご遠慮したい。
 でも、向こうはそうでもないようだ。

「○○ちゃんって絶対潰れへんから好きやわ」
「君がいっつもリミットすれすれまで呑みようからや」

 自分あるいは友人の部屋で死ぬまで飲むのを基本路線としていた彼女と違い、僕は酒を家に持ち込まない人間だった。だからふたりで飲むのは大抵外でだったし、その後は僕の下宿で彼女を介抱するというのがおきまりのコースだった。

「んー、けどそれって信頼してるから飲めるんだよ」

 四杯目の冷酒に口をつけた彼女が、上目遣いのまま「にまーっ」と笑う。
 それぞれの性格分析をしてみて、その結果にお互いが納得したという過去を持つ間柄だ。この表情もきっと“信頼を裏切った前科”を思い出させる意図が十二分に込められているのだが、事実なだけに回避の手段がない。

「いっしょにお酒飲んでるときが一番幸せよ、ホント」

 さっきから、ずっと引っかかっている。
 口には出さない部分も含め、僕の思考はコンコースで出会ったときからずっと過去型だ。しかし、彼女の言葉は最初の呼びかけからずっと一貫して現在進行型である。今の“一番幸せ発言”にしても、久しく没交渉だった昔の恋人に向かって吐くものじゃないだろう。
 できれば、その謎というか意図だけは知っておきたかった。

「だから今日はきっちり飲むよ」
「ちょっと待て、そんなに付き合われへんぞ」
「えーっなんでー。それは冷たいんと違うん」
「ベンチで寝ろゆうんか。そっちのがよっぽど冷たいわ」

 不慣れな逃げ口上は墓穴となり、ついに恐れていた返事が返ってきた。

「何をいまさら遠慮してんの。君と僕の仲やんかー」

 “うふふ”と“いひひ”の中間あたりで糸目が揺れる。下ネタ系では彼女の方がいつも一枚上だったことを思い出し、内心頭を抱える。

「あ、ほれ。オレお前の部屋知らんやん。送ってきようがないわ」
「私ここの常連ですので。大将に聞けばちゃんと教えてくれます」

 退路は断ったぞ、とばかりに彼女が勝ち誇る。
 そう、僕はいつも負けてばかりだった。それを彼女は僕の気遣いだと誤解した。そのまま、お互い引っ込みの付かないところまで行ってしまった。
 “出会わなければよかった”という台詞でしか、切り離せなくなるまで。

 かつて僕は、彼女に『がんばれ』と言い続けていた。
 そうやってずっと、彼女を追いつめていた。
 そんな関係が何年も続いたこと自体が、異常だったのだ。
 今日の僕は、やさしくない。

「無いムネ張って威張ることかい」
「無いのが好きや、って言うた」

 掘った墓穴は、思い出さない方が幸せなぐらいの数かも知れない。
 僕はそのまま、自棄気味にアルコールの霧へと踏み込んでいった。どこまでも他人事のように思えてしまうのも、いつもの通りだった。


 この日記はほとんどフィクションであり、登場する人物・団体等は実在のものとあまり関係がないことにしておくと幸せになれます(主に私が)。

 ──だったらなぜ書く!?(;´Д`)

2001年6月23日は土曜日。

2001年6月23日 土曜日

木の葉のスケッチ

 ♪まちがくれた 粋な計らいさ
 (いや、むしろ 「罪な偶然さ」 ではないか)


「うわー、すごいすごい」
「なにがすごいねん」
「すごい、って絶対。こんな偶然ないよ普通」
「オレ普通やしこんな偶然要らん」
「ちょっとー。ブツブツ言っとらんと飲み行こ、飲み。私の部屋の近所にいい店あるからそこでいいよね」

 微妙に入り交じる関東弁は、過ぎた年月の爪跡のように感じられた。飲み助なのはあの頃とちっとも変わっていないのに。
 表情やたたずまいも当時となんら変わりない。子供の頃から老け顔だったから、これからはずっとこのままだと笑ったあの時のまま。

「荷物置いてくるからここで待ってて」
「ん、ああ」

 繁華街の外れ、暗がりへと小走りに彼女が急ぐ。
 ふと、その足が止まった。

「○○ちゃん、今晩どこ泊まんの」

 振り向きざまの一言が、様々なものを僕の中に巻き起こす。
 突然に乾ききってしまった喉の奥から、なんとか声を絞り出した。

「どこもくそも、日帰り予定やぞ」
「うそ! 無茶苦茶な工程組む会社やねえ」

 平然を装ってみたつもりだが、通用したかどうかはかなり怪しい。
 本当に偶然、出逢ってしまった昔の彼女。
 笑うと線だけになってしまう目がチャームポイントだった。
 それを何の違和感もなく再現されたとき、改めて異様さに気付いた。
 あれから何年経ったのか、頭の中で指折り数えてみる。

「道理で不健康そうな顔してるわ。不健康に太ったね、うん」

 不安になる。
 あまりの変わらなさに。
 だから、というのは言い訳にもならないけれど。

「なあ、自分──」
「ま、いっか。後のことは飲みながら考えよ」

 暗がりに溶けていく黒装束を見送る。
 最後まで言えなかったことに、むしろ安堵しながら。
 あれほど痛い目に遭い、それでも自分は悪い癖が直ってないようだ。

 ──なんかうちらってさ、お医者さんと患者みたいやね
 ──女と男って根本で違うんよ? ○○ちゃん中では同じか知らんけど
 ──ひとのこと判っても自分のこと判れへんかったら意味無いやん

 それからあとの、人とのつきあい方全般に影響を与えた別れだった。
 コンコースで声を掛けられたとき、らしくもなく狼狽してしまったのは多分まだ引きずってるという証拠だ。

 根本まで喫い切った2本の吸い殻が足下に転がった頃、ようやく彼女が姿を現した。待ってしまったという事実も含めて、この時点で僕は全面的に敗北を認めてしまうべきだった。


……痕が塞がったら続き書くかも<マテ

その影響かどうかは不明だが

 『エッジ~』の続きが書きたくなっていたり。
 しかしまあ、それどころではないので落書きでごまかしてみたりする実験。
 どうでもいいことだがリカコは170cmぐらいある設定だったり。当初は150cmぐらいのお花畑で高い高い系(c)vladを考えていたのだがそこで萌えキャラでもなかろうということで天然系大女に落ち着いたのでした。なおショートボブは智子&志保との対比もあり端っから決め打ちでー。
 ……だからここで喋っとらんとSS方面で>わし

シロクリ純正パッチ

 haru9000さんのお勧めにて早速導入。おおっ素晴らしい、確かに引っかかりが劇的に減りましたわ。SONYマンセー。
 こうなるとやはりハイレゾ&カラー対応の絵筆系お絵かきツールが欲しくなってしまったりして。やっぱりドット絵はわたしにゃしんどいです。IMEの単漢字変換的なしんどさというか(謎)