「 オススメ音楽 」一覧

すばらしい日々。

Swirl360Perfect Day
SWIRL 360
California Blur [2005]

 哀愁の四曲め。
 ああもう振り返りまくり。前作も(7)Rewindというステキな歌詞はあったし、アコギなバラードというなら(10)Love should be a crimeや(13)Forget you tooだってそうだった。でも鬱度は今作の方がぶっちぎりで上回ってますな。なんつーかこう「キレイな思い出になんかしてやるものか」という意志がひしひしと感じられたりなかったり。どっちやねん。
 うーん。でもまあ全般にアイロニカルではありますな>今作。その筆頭にあげてもいい曲かと。

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ケミカル。

Swirl360Chemical (My True Love)
SWIRL 360
California Blur [2005]

 三曲目はフィーチャリング・デイブグr
 あーいやいや。いくらイントロや間奏だけ聴いたらfoo fightersと間違えそうだからってそんな酷いことを。どっちも好きだから気にしないけどさ。それに実は面白い組み合わせだと思うし。
 ああしかし意外にも世間の評価は以前からのようだ。うそだろー。今作ならともかく、Ask AnybodyからThere is nothing left to loseが連想できるなんてどっか回路狂ってないか。
 というわけでデイブがシャウトしても違和感なさそうな曲。いやマジだから聴いてこい。しかもその思いをリズム体が忠実に受け取っちゃってるのにボーカルが入るときっちり別物になるあたりが得難いタレントだよなあ。決して巧くも強くもない声なんだけど、切なさ炸裂させるよ。

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幻惑のカリフォルニア。

Swirl360California Blur
SWIRL 360
California Blur [2005]

 レビゥ二曲めー。
 シングルにもなるらしいタイトルチューン。(1)のOblivionにも通じるけれど、ロサンゼルスでの暮らしを苦々しくも懐かしく振り返る歌詞が泣かせます。
 前作はどっちかというとベタベタに甘々な歌詞が大勢を占めていたのだけど、今回はそこに「リアル・ライフ」という要素が加わることでよりパーソナルな物に仕上がっています。
 あいたたた……というような生傷晒し系ではなくて、どっちかというとほろ苦いあの日々を振り返る、みたいな感じ。通しで聴くにはよいけれど、果たしてこれが今のUSシーンで受け入れられるのかしらん、とか。UK先行発売は正しい判断かも。いや、それしか販路確保できなかったのか(つД`)
 音は普通。いや本当になんと表現したやら。推敲を重ね重ねて角を取った感じ。暴走しがちなバンドスタイルでこの音を実現してるのは、実はスタジオミュージシャンの扱いがむっちゃ上手いのかも。ていうか元JELLYFISHのRoger Joseph Manning Jr.がいい仕事してんだろうな。

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忘却の彼方。

Swirl360Oblivion
SWIRL 360
California Blur [2005]

 ユニバーサル・ミュージックとの確執を疾走系のロックに乗せて語るオープニングチューン。えらく抽象的な歌詞は、事情を知ればかなりストレートに心情を吐露していることがわかる。
 伸びやかで、どこか少年ぽさを残すボーカルが7年前と全然変わっていないのに驚かされる。ざっくりとした手触りのギターサウンドに「ひょっとすると今風にしてみたのかしら」と怯んでしまうけれど、聞き込めば実は丁寧に重ねられていて、決して勢いだけじゃない。リズム体はとても安定していて特にベースラインが気持ちいい。タイコは前作と同じっぽい手クセが感じられたけど同じ人なんだろうか。

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